(日本一時帰国中の為、書き溜めた原稿をアップしています)

 

料理屋さんで、ちょくちょく顔を合わせる御仁、

マレーシアで相当長く事業を営んでいる。

奥様はアメリカの大学出身で、まだお若く、

お子さんは小・中学生。

 

その御仁から、奥様が考えている将来教育プランを聞かされた。

「帰国子女枠を使って、地元関西の国立大で学ばせたい

もう一人の子は、シンガポールの日系大学の系列校に入れ、

大学は東京の同校入学を目指して・・・」

その言葉を聞き終わるか終わらないかのうちに、

「それは駄目」と、家内と同時に叫んでしまった。

 

私は、上記のうち、前者のプラン通りのルートで、

当該大学で学んでいる方(学んだ方)を、お二方存じ上げている。

ここで彼女・彼の詳細は言えないが、

知る限りの駄目な理由をお話しした。

 

また、その帰国子女枠に限らない一般論だが、

そもそも日本の国際競争力が相当低いのは、

日本の大学のレベルが低く、的外れの教育をしているためだ。

なぜか知らんが、大学1~2年では、

高校のおさらいで一般教養など教えているし、

3年以降専門課程を始める頃は、就職戦線が本格化する。

 

結局、専門課程は形だけのもので、

社会に出て必要となる「稼ぐ力」は、一切身に付かない。

日本の大学卒業生のレベルが国際的に相当低いという事実は、

既に白日の下にさらされているではないか。

 

私の娘がイギリスの大学で学んでいた時には、

ろくに親元に顔を見せられない程、学業に追い回され、

その間、6か月インターンを2回、

その他長期休暇中に、2か月インターンを4回こなした。

 

娘が米国コンサル会社の英法人に就職した時、

「日本の会社で、国内大学卒業者と一斉入社し、研修を受けるなど、

ちゃんちゃら可笑しくて話にならない。時間の無駄。

こっちは既に稼ぐ力を身につけているのだから」

と言っていた。

 

こんな一般論も話した記憶がある。

お互い酔っ払っていたので、

「次回、御仁の奥さんを交えて話を聞かせて欲しい」

との依頼を受けお開きに。

 

当然、「私の話は話半分に聞いた方が無難です」

との言葉を添えるのは忘れなかった。

 

奥様は、アメリカの大学出身、

旦那さんは、マレーシアで長く事業を営んでいる。

それなのに、子供たちに日本の教育を受けさせたい?

老後は日本に帰るのかな?

子供たちをずっと近くに置きたい?

 

もちろん、日本にもきらりと光る大学はいくつかある。

BBT大学や国際教養大学・・・

 

でも、彼等は現在、子供を海外で学ばせるために、

うってつけの環境下にあるではないか。

子供たちには、海外で高等教育を受けさせ、

世界のどこに行っても稼げるスキルを身につけさせる。

そうした方が・・・勿体ない話だ。

 

追伸

私も、日本のろくでもない大学に行った。

ただ、入学したその日からダブルスクールで、

大学には殆ど顔を出さずに卒業した。

だから、私の最終学歴は、「専門学校卒」だ。

専門学校には25歳まで、7年間通ったので、

最終学歴は大卒ではない。