2024.4.27. 日本時間00:56現在、1ドル=157.64銭

 

外国為替相場を決めるのは、金利差だけではない。

しかし、この金利差のウェイトが大きいのも事実。

 

単純に、この金利差に的を絞って展望してみると、

 

●日銀が金利を上げれば、日米金利差が縮小

 → 円安は抑えられる/円高

●日銀が金利を上げなければ、日米金利差は縮小しない/拡大

 → 円安を容認する

 

然るに、最近の円安は、

日銀が、金利の上昇を抑えるために、

ドル/円相場の「円安」を容認した

ということになる。

円安は、日銀が望んだ結果である。

 

金利を上げたら、

日銀B/Sの貸方・日銀当座預金(負債)に付利しなければならない。

一方、借方の国債は長期債の為、短期金利が上がっても、

借換えしない限り、受取金利の利率は上がらない。

その結果、日銀はあっという間に債務超過に陥る。

 

債務超過が長期に及べば、円に対する信認は大きく毀損する。

この場合、金利差ではなく、

円の信認低下により円安に拍車がかかることになる。

 

日銀としたら、この選択肢(金利上昇)は取れないな。

だから、望んで、「金利を上げないことによる円安」にする判断を下した。

「債務超過による信認低下に基づく円安」よりマシだから。

 

日銀の判断を尊重しよう!?!