日経平均株価のこれまでの最高値は、

1989年の大納会だった。

その当日は、誰も最高値などとは思っていなかった。

だって、日経平均は最低でも5万円、いや10万円にさえ到達する

と、多くの人が叫んでいたから。

だから、38,900円は、誰もが通過地点だと思っていた。

 

それが、数日後の年明け大発会、

理由も分からずに、日経平均は何千円も急落した。

この時の記憶は、はっきりしている。

日経一面の切り抜きを、長い間、お守りのように抱いていた。

(記憶違いでなければ)

 

そして今年、34年振りに高値を更新した。

ただし、34年振りの高値には、何の意味があるのか。

 

だって、アメリカは、34年で14倍になっているし、

ドイツだって8倍になっている。

日本は・・・34年で1.0倍だ。

34年で1.0倍になって、なぜマスコミは連日の大騒ぎ?

こんな体たらくな国は、主要国には存在しない。我がニッポンだけ。

 

本来なら、お祭りではなく、

如何に日本が落ちぶれたかを再認識すべき時である。

 

日本経済は、過去30年に比べ良くなったの?

企業の生産性は上がったの?

実質賃金は上昇したの?

GDPは増えた?

人口は増えた? 

日本国の財政状態は改善に向かった?

 

円安により、輸出超過の企業は収益を伸ばしているが、

その他は、何もプラスになっていないんじゃないかな。

ただ、アメリカの資産インフレで、お金が余っている。

中国は、リセッション入りや不動産不況で、お金を持っていけない。

 

今投資できる先は・・・インドか日本か?

消去法で日本が残ったか。

 

こんなに株が上がっているのに、

・日本の個人は・・・売っている。

・日本の企業は・・・売っている。

買い主体は海外のみ。

 

もしアメリカがリセッション入りして調整局面に入れば、

真っ先に売られるのは日本だ。

含み益のある日本株を処分して益出しするのは火を見るより明らか。

 

今は、浮かれて投資すべき時期ではない。

現金比率を高め、急落時に投資できる資金を温存すべき時期だ。

・・・なんちゃってね、

こんなこと考えている私は、さしずめ負け犬。

声が枯れるまで、犬の遠吠えをし続けよう。

 

「犬」って、何だか悪い印象があるのかな。

負け犬に、犬の遠吠え。

その他に犬にちなんだ言い回しはあったかな。

 

飼い犬に手を噛まれる

犬猿の仲

夫婦喧嘩は犬も食わぬ

犬も歩けば棒に当たる

犬に論語