(タイ滞在中の為、書き溜めた原稿をアップしています)

 

「進撃の巨人」、知ってはいたけれど、見たことは無い。

娘とネットフリックスの話をした中で、

「進撃の巨人は絶対見なきゃだめだよ。

あれは単なる漫画ではないんだから」・・・だって

 

そんなわけで、11月から、一日一話見始めた。

やっと、50話近くまで進んだ。

展開が早くて、追いついて行くことに必死の場面は多い反面、

「巨人の星」のように、物語が何年も遡り、

スローモーションのような場面も混在する。

例えば、消える魔球を一球投げるのに、3週間かかったり。

 

回を追う毎に感じるのは、

「塀の中に閉じ込められた人類」が夢を失くし絶望し、

塀を飛び越えて、外の世界に打って出る物語は、

パレスチナの人たちを彷彿させるのに十分であった。

また、ジェノサイドを彷彿させるような波面も然り。

 

娘が、「絶対に見なきゃだめだよ」

と言ったのが、パレスチナ問題を指していたのかどうかは分からないが、

そう考えながら見ていくと、

納得の漫画ドラマだと感じる。

 

国連のグレーテス事務総長が言ったように、

パレスチナ(ハマス)が蜂起したのは、必然であったのだろう。

「ハマスによる攻撃は他と無関係で起こったのではないことを認識することも重要だ。

パレスチナの人々は56年間、息の詰まるような占領下に置かれてきた。

入植によって土地がどんどん奪われ、暴力に悩まされ、経済は抑圧され、人々は家を追われ、そして家屋は取り壊されてきた」

 

進撃の巨人の中、

壁の内側の人類が、壁の外に向かって蜂起したのは、

パレスチナで今起きている事と同一ではないにしても、

漫画と現実がクロスオーバーしながら、物語は進んでいく。