娘のマレーシア航空ロンドン便は、KLに一時間以上早く到着した。

その上、入国時に自動ゲートが使えたようで、

19時半には自宅に到着してしまった。

その夜は、娘が小・中学校時代に好んで食べたパンを、家内が作り、

翌日の昼は、私が日本在住中に励んだうどん打ち。

 

 

娘は懐かしさで一杯。

親の私たちも、懐かしさと共に、とても幸せ。

 

娘は、高校1年で日本の高校を退学し、

2年からイギリスのボーディングスクールへ編入。

親と娘との接点は、娘が16歳の時に切れてしまった。

 

大学時代は、勉強とインターンに時間をとられ、

マレーシアや日本へゆっくり遊びに来ることは全く叶わず。

 

インターンといっても、日本のように、

数日間会社に行って食事会に参加するものとは、まるで違う。

インターンに合格するだけでも大変な倍率だ。

三次~四次試験・面接を突破しないと、参加できないのだ。

働き始めれば、月給25万~35万円位支給されるが、

課題を与えられ、それをパスしないと途中でクビになるという厳しさ。

 

娘の場合、6か月インターンに各2回参加し、

その他、春季・秋季の長期休暇中は、2か月インターンに4回参加した。

その度に、引っ越しが伴う。

見ず知らずの学生やビジネスマンと共に、一緒に暮らすことを繰り返して来た。

(イギリスにはワンルームマンションというようなものは無い)

だから、学生時代に、里帰りやアルバイトなど、出来やしない。

念願叶い、第一志望のインターン先から内定を取れて良かった。

 

そんなわけで、家族揃ってゆっくり食卓を囲むのは、

13年振りなのだ。

娘にとっては、里帰りといっても、日本でなくマレーシア。

申し訳なく思う事はしばしばだが、

本人は、日本に対し、魅力も未練も持ち合わせていない。

 

今回の里帰り(?)は、たったの6日間。

多少時差ボケで昼寝をしている娘の姿を見るに、

13年前にタイムスリップしたような感覚を覚える。

 

ああ、しばらく時が止まればいいな。