自宅用、賃貸用、ともに売却を決意したのは、昨年の6月。

賃貸用のコンドは、エージェントに依頼して2日目に買い手が見つかった。

これは、奇跡としか言いようがない。

10月末日に、予定通り資金決済が完了した。

 

自宅の方は、7月にエージェントに売却を依頼。

8月に広告開始、10月までに6組のファミリーが訪れ、

その内一件は、価格も決まり、お互い弁護士選定まで行ったがお流れに。

長期戦になる事を覚悟して挑んで来た。

不動産取引は、「千三つ」と言われるからね。

 

そして、11月初旬、祖父母、息子夫婦に子供、5人連れが内覧に訪れた。

祖父母と言っても、私達より10歳若いような。

エージェントが連れて来たのではなく、

コンドの管理事務所マネージャーが連れて来た。

コンドマネージャーと言っても、いくつもの事業を経営している超資産家である。

我が町モンキアラに、高層コンド4棟を建設したデベのボードメンバでもある。

何故そんな資産家がコンドのマネージャーとして働いているのか?

 

実は、内覧に来たこの祖父母は、私たちの知り合いだった。

顔を見て、お互い、直ぐにわかった。

今住んでいるコンドを買う前に、1年半ほど仮住まいしていた隣のコンドの住人。

やはりそこでもペントハウスに住んでいたのだが、そのお隣さんだ。

ペントハウス仲間!!!

 

内覧している最中から、気に入ったらしく、買う気満々、

その2日後に、マネージャーが値段交渉を(勝手に)済ませ、

その結果を持ってきたという訳だ。

契約はまだ先だが、諸事情を考慮すると、ほぼ確実なディールのようだ。

 

とは言え、2024年1月に契約、同年6月引渡という、気の長い話だ。

だから、可能性はフィフティー・フィフティー、

「あまり本気にしない方が良いよ、後でがっかりするのがオチだから」

と、家内と喜ばずに過ごして来た。

 

その売却話の記憶も薄れて来たクリスマスイブに、

売買契約書の作成を弁護士に依頼するので、

・権利証の写しを用意してくれ

・残していく家具のリストを作ってくれ

との知らせ。

おまけに、大みそかには、白酒を二本ぶら下げて、

「明けましておめでとう」という日本語で書かれた短冊を添えて来た。

達筆な日本語。

これで、ほぼ確定だな。

こんなクリスマス及び新年のプレゼントがあるものか・・・

 

その上に、幸運なことが重なる。

私たちがマレーシアを後にするのは、2026年の予定である。

何と、それまで住んでいて構わないとのこと。

居住する息子夫婦とその子供の引っ越しは、急ぎではないらしい。

2024年7月からは、そのまま賃借人として住み続けられる。

コンドマネージャーが、譲渡後の賃貸契約条件まで決めて来てくれた。

至れり尽くせりとは、こういうことだ。

 

賃貸用・自宅用とも、

結局は、コンドの内部関係者が購入した/購入することになった。

いずれも、不動産エージェントの出る幕は無く、仲介手数料不要となった。

本来ならやってはいけない事だと思うが、

通常、買い手・売り手双方に弁護士を用意しなければならないが、

内部関係者同士、知り合い同士ということで、弁護士は「双方代理」となる。

よって、弁護士費用は折半ということで、通常の半分で済んでしまった。