芝浦運河祭りに行ってきた。

知り合いの子供たちが、お店を出しているからだ。

大学生は飲み物バー、高校生はゲームコーナーを運営している。

 

飲み物バーの出し物は、ハイボールと芋焼酎サワーがメイン。

大型ペットボトル入りサントリー角からカップへ注いでいる。

その大型ペットボトル角が残り少なくなってきたので、

親が、ペットボトルの角を買いに行ったのを見届けた後、

私は、コンビニで、サントリー角(瓶入り)を買って来て、寄付した。

 

そして、子供たちに、

角瓶をテーブルの一番前に置いて、

角瓶から直接カップにウィスキーを注ぐようアドバイスしてみた。

すると、その角瓶、たった10分ほどで売り切れた。

その後は、追加のペットボトル入り角を、

空になっている角瓶ボトルに注いだのは言うを待たない。

 

あまりの売れ行きの激変に子供たちは驚き、

私は、子供たちから絶賛を受けた。

「お酒は雰囲気で飲むから、ペットボトルは駄目だよね」

の一言で、その場を後にした。

 

数日後、お礼を兼ねて、夕飯に招待された。

もちろん、子供たちも一緒だ。

来年も、同様のお店を出すようだ。

他のアドバイスを聞きたかったようなので、

一言、二言、追加した。

 

ハイボールのウィスキーの量が多かったので、それを宣伝すること。

氷も、業務用の氷ではなく、高級ロック用のそれを使っているので、

これもアピールすること。

 

芋焼酎サワーの売れ行きが悪かった理由も尋ねられた。

芋は、好き嫌いが激しいので、出すなら「麦」の方が良い事。

そして、雰囲気的には、角瓶ハイボールの方がおしゃれなこと。

値付けは、角ハイボールと同額にすること。

(今回、角ハイボール300円、芋サワー400円だった)

 

子供たちが考え、子供たち自身で運営する。

親はそれを見守るだけ。

これは、とても良いことだと思う。

経済に関する本を読むより、よほど効果がある。

 

親がやっていたのは、

「原料の調達」と、「ここが最後尾」の立て看板を持つだけだった。

子のやることに手を出さない親も立派だと思う。

昨今は、親が子の教育をせず、学校や塾にアウトソースするケースが多い。

これはいただけない。

先生の言うことなど聞いていたら、ろくな人間にはなれまい。

 

来年、ほんの少しでも良いから、売上が増えることを願って、

気分よく、その場を後にした。

昔取った杵柄が活かせて嬉しい。