日本の証券会社は、2018年末までにマイナンバーを届け出ないと、

口座の維持はできないとのこと。

日本の非居住者は、マイナンバーは付与されないので、

事実上、海外在住の日本の非居住者は、

日本の証券会社との取引はできなくなるようだ。

 

株式の取引は、ある意味私の趣味(遊び)なので、

証券口座が無くなってしまうと困る。

次善の策として、シンガポールの証券会社に口座を開くことにした。

 

この証券会社には、日本語デスクがあり、

口座開設や、日常の取引のフォローをしてもらえるらしい。

問い合わせたところ、二つ返事で口座開設可能という事だ。

私の取引市場は、米国・香港・日本であるが、

この三つの市場を満たす証券会社は、私の調べた範囲では多くはなかった。

 

実際アポを取り、必要書類を確認したところ、

日本のマイナンバーが必要とのこと。

寝耳に水だ。

マイナンバーが無いと口座開設できないという事は、

日本の非居住者は、全員口座開設できないことになる。

これはおかしいと思い、その旨担当者に申し出たら、

結局、マイナンバーは不要という事で落着した。

一瞬、背筋が凍った瞬間だった。

 

現地に出向き、必要書類の提出、必要事項の記入を済ませ、

手続き終了となった。

その後、私が、欧州~日本の旅に出ている間に、

オンラインアクティブ用のIDなどが、KLの自宅に郵送で届くとのこと。

帰国した時、ポストに届いていることを祈るばかりだ。

 

日本の証券会社から、海外の証券会社への移管は難しいらしい。

今取引中の日本のネット証券のQ&Aを見ても、

移管先は、国内証券会社に限定している。

おまけに、私の取引先は、出金の際は、「円」でしか対応していない。

所有している証券類は、外貨建てが8割近くに上るため、

国内証券会社で証券を一旦売却し、円転し、国内銀行に送金。

それをシンガポールの証券会社に送金し、更に取引市場の通貨に転換する。

無駄な手数料を何度も取られ、あほらしい限りだが、

どうにもならないようだ。

 

日本とオサラバするのはそう簡単ではない。

でも、避けて通れないプロセスだ。

面倒だ、面倒だ、本当に面倒だ