2004年11月7日-1 | はな&ゆう の時代

はな&ゆう の時代

私たち夫婦と、はな と ゆう 二匹の猫との出会いから現在までを綴っています

朝から雨。今は一時的に小降りになっていますが、夕方から明日朝にかけて最も強くなるようです。

こういう日は、墓苑の土の中で眠る3人が気にかかります。

一般の墓のように、真っ暗なカロートの中で、気にかけてくれる人が居なくなった後も、永遠にお骨のまま置いておくのは忍びないと樹木葬を選んだのですが、土の中とはいえ、この大雨の中、はな、ゆう、たまチャンを包んでいるのは、木綿の袋だけです。完全に土に還るその日まで、暑さ、寒さや、雨や雪が何度となく繰り返されます。

辛抱しような、はなチャン、ゆうクン、たまチャン。

 

 

さて、2004年11月7日(平成16年)、日曜日です。

あの日から、ざっと19年半が過ぎました。正確には7142日!も前です。そんな気が全くしません。改めて、過ぎ去った時間を想います。

 

当時の私達は埼玉県越谷市の3DKのアパートで暮らしていました。その越谷市から車で約1時間。加須(かぞ)市という、ジャンボ凧揚げと、うどんが有名な街があります。私はもっぱら蕎麦党で、ことさらウドンを食いたいと思うこともありませんでしたが、なぜか、

「天気もいいし、ドライブがてら加須までウドンでも食いに行くか」

ということになり二人で出掛けました。

 

ウドンのほうは、何という店で何を食べたのかも全く覚えていませんし、味のほうも「まぁ、こんなものかな」という程度の印象でした。

食後はコレといった予定もありませんでしたが

「ここ迄来てこのまますぐに帰るのももったいない」

ということで、近くを流れる利根川の堤防を散歩することにしました。休日だったせいか、思ったよりたくさんの人が歩いていました。

 

前述のとおり、20年近くも前のことでハッキリ覚えているわけではありませんが、レンタサイクルのセンターのようなものがあり、その近くで何となくボーッとしていると、ニャーニャー(というよりギャーギャー)という猫の鳴き声。

まさか返事をするとも思いませんでしたが、「猫ちゃ~ん」と呼んでみると、ナント、堤防の草むらの中から子猫が走り出て来たのです。私も妻も動物は好きだったので思わず拾い上げると、大袈裟でなく、本当に手のひらに乗ってしまうような小さな小さな子猫でした。