ミクロ経済学とマクロ経済学 | 受験生の知らない公務員試験の裏のウラ

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間違った情報や無駄な対策に振り回されがちな公務員試験。公務員試験合格者としての視点から、大手予備校の中枢で受験指導をしてきた経験を活かし、本当の受験対策をブログに書き綴っています。

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ミクロ経済学とマクロ経済学って?

公務員試験の専門科目であるミクロ経済学とマクロ経済学。
経済系の科目では最重要科目のツートップです。
いずれも経済学には違いありませんが、それぞれどんな学問なのでしょうか。

<ミクロ経済学>
ミクロ経済学は、経済を「ミクロ=細かい」視点で考える学問です。具体的には、一般の消費者や、企業、政府(これらを経済主体と言ったりします)が、市場でどのように行動しているのかを分析します。消費者や企業、政府など、個別的の(細かい)主体に視点を置くので、こう呼ばれています。

このミクロ経済学は、別名「価格理論」とも呼ばれるように「経済主体によって市場でどのように価格が決まるか」を分析します。その過程で、微分や指数といった、高校で学ぶ数学の基礎知識をある程度必要とします。

また、それに付随して「効用」だの「限界」だの、日常的には使わない用語がでてきます。そのため、数学や算数ぎらいの人にとっては、最初はちょっととっつきづらいと言われます。

しかし、後述のマクロ経済学とは異なり、数学的・理論的に分析することがメインなので、理論的には一貫しており、複数の学説が入り乱れるということはありません。したがって、ある程度計算することに慣れれば、全体像の理解は難しくない科目です。

<マクロ経済学>
マクロ経済は、経済を「マクロ=デカい」視点で考える学問です。ミクロ経済学のように個々の経済主体に視点を置くのではなく、多くの個人や企業、政府をひっくるめて巨視的に捉えます。

そのため、出てくる用語は、GDPとか経済成長率、失業率、貿易赤字など、日々のニュースで見聞きする馴染みのあるものが多くなります。

しかし、経済を巨視的に捉えるため、学者によってその考え方もさまざまということになります。したがって、数多くの学説が入り乱れている学問です。そのためか、内容がやや抽象的で掴みづらいという印象を持つ人も多いようです。


どちらを先にすべきか迷ったら

このミクロ経済とマクロ経済を「公務員試験の受験科目としてどちらから先に勉強すればいいか」というご質問をたくさんいただきます。

結論から言えば、少なくとも「難易度」の面からどちらが先ということはありません。前述のような特徴や勉強方法を比較してみても、勉強を勧めていく上でどちらが難しい科目かは一概には言えません。

また、両者の「学問的関係性」の面からも、どちらから勉強をはじめても特に問題ありません。「公務員試験」という範囲においては、両者は全く関係がないと思って勉強しても、途中で学問的な壁にぶつかるということはないからです。

もちろん、ミクロとマクロはどちらも経済学ですから、学問的に両者は関連しています。しかし、少なくとも、どちらかを先に理解しないともうひとつが理解できない、という関係にはありません。

公務員試験の予備校などでは、ミクロ経済学から始めることが多い一方で、馴染みのある用語が多いマクロから始めたほうが簡単でいいという人もいます。結局はいずれも成り立っているわけです。

というわけで、すでにどちらかを勉強し始めているのであれば、そのままの順番で続けてください。また、これからはじめる方は、ミクロ・マクロそれぞれの概要や特徴も参考にして、自分に合うのはどの順番かを検討した上で勉強に取り組んでいけば大丈夫です。

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