レビュー20 | Looking Back , Moving Forward

Looking Back , Moving Forward

前に進むために振り返ります。冷静に情熱的に。日常のこと、旅行記、競馬、映画、ドラマ、レビューなど欲張って書いてます。

ゴッチ語録 A to Z/ぴあ
¥1,260
Amazon.co.jp
★★★☆

ゴッチ語録第2弾!言わずと知れたアジカンのフロントマンです。
第1弾があいうえお順だったのに対してこちらはアルファベット順のコラムになってます。
洋楽聴く人にはテンションが上がるバンド名がたくさん出てきますし、聴かない人はぜひこれをキッカケに聴いてほしい。
第1弾との併せ読みでゴッチのルーツが辿れます。
相変わらず魅力的溢れる文章。

ふた子の星 (フォア文庫 (B079))/岩崎書店
¥588
Amazon.co.jp
★★★

宮沢賢治、家の奥底に眠っていた本を手に取りました。
短編がいくつか収録されているので、最初読んで引き込まれた話だけ読みました。
とりわけ、冒頭の2篇がお気に入り。「やまなし」「ありときのこ」
両者とも小さい生物の視点で書かれています。少しの間、人間を離れられます。
表現が豊かすぎて少し読みにくい話もあるんですが、別に全部読む必要なんてないと思うので宮沢賢治未読の方はぜひゆらりと読んでみては?

哲学カフェ! 17のテーマで人間と社会を考える (祥伝社黄金文庫)/祥伝社
¥600
Amazon.co.jp
★★★★

哲学は難しい、自分には関係のないと思っている人は一度この本を読んでみてほしいです。
その理由はマイケル・サンデル氏が世に知らしめてくれたことと思いますが、ずばり身の回りの日常、世界で起こっている問題、はたまた人生そのものについて考えることが哲学なのです。

例えば、「男と女はどこまで区別するべきか?」「いじめはなくすことができるか?」「なぜ人間は戦争を繰り返し続けるのか?」みたいな話は誰しもが一度は考えたことがあるはずです。
そういうテーマについて、4~5人で自由に話すことを通称哲学カフェと言います。
本書では実際に行われた哲学カフェを文字に書き下ろしたものです。

哲学の入門として最適な一冊。


世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく/ダイヤモンド社
¥1,260
Amazon.co.jp

★★★


薄くて文字も少ない、エピソードに沿って頁が進められ、ある程度読み飛ばしても本質を見逃さないという良書。

論理的思考が苦手な方、もしくは凝り固まった思考を解きほぐす必要がある方にオススメです。

ただし、ロジックの基本が身に付いている人にはややくどいかもしれません。


奇跡の「話す」「書く」技術~脳を活かす奇跡の「メタ意識」コミュニケーション術/出口汪
¥1,365
Amazon.co.jp
★★★★

現代文と言えばこの人、出口汪です。
これは自慢でも何でもあるんですが、高校の時に出口先生の参考書で勉強してから受けた全国模試で現代文満点、全国一位をとったこともあります(マーク模試なので満点の人は何人もいたと思いますが)。
つまり、身を持って出口現代文の威力を感じた一人というわけです。

そんな出口先生の本が出ると聞き、真っ先に購入。
ちょくちょく読んでいたので読破までは随分と時間がかかってしまいました。

本書は、ロジックを日常やビジネスの話し言葉・書き言葉にどう組み込むかという内容です。
と、紹介すると堅苦しいように思われるかもしれませんが、ロジックのしっかりした言葉(特に書き言葉)がいかに明瞭且つ気持ちが良いかがよくわかります。
例えばある読書感動文や企画書を取り出し、こういう文章で書いた方がいいという具体的な文書指導もあるので、よくある抽象的な自己啓発書とは全く違います。

自分自身、いかにロジックに欠いた文章を今まで書いてきたかというのが身に染みてわかりました。


モダンタイムス(上) (講談社文庫)/講談社
¥590
Amazon.co.jp
★★★

あまり上下巻に分かれているのは好きではないですが、伊坂幸太郎だから読んでみました。
ネット社会がテーマ(?)になっており、鬼嫁をもつシステムエンジニアを主軸に置いた話です。

まだ上巻しか読んでないので何とも言えないんですが、ストーリーとしては可もなく不可もなく。
しかし何より残念なのは、魅力的な登場人物がいないこと。
伊坂作品では大抵ものすごい魅力的な登場人物がいるもんですが、それが今回はない。
あくまで自分の主観ですが・・・。

下巻に期待です。


壁を越える技術/サンマーク
¥1,365
Amazon.co.jp

★★★


高校の時から予備校講師にやたらと詳しい奴でした。

ので、代ゼミ生ではないのに西谷昇二のことはよく知っているのです。

CANDY ROCKとかBOOTLEGとかね。


人気予備校講師というと眉唾ものと思う人も多いです。

ですが、やはりどんな世界でも多くの人を惹き寄せる人物にはそれなりのバックグラウンドなり、人と圧倒的に違う何かがあると僕は考えています。


自伝が中心ですが、勉強やビジネス、人生そのものなど全てに通じるエッセンスが書かれています。
高校生から社会人まで広く推します。


超訳「哲学用語」事典 (PHP文庫)/PHP研究所
¥680
Amazon.co.jp

★★★


難しい哲学用語をすっきりわかるような簡単な言葉で訳してくれている本です。
哲学用語というと本当に訳の分からない難しいものもありますが、本書ではそういうものも扱いつつ、哲学なんかには興味ねーよって人でも日常的に見聞きする言葉も紹介しています。

例えば、「ポストモダン」「カタルシス」「アプリオリ」「パラダイム」「アウフヘーベン」。
これらの言葉を見聞きしたことのある人は多いと思いますが、説明できる人はどれだけいるでしょうか。
恥ずかしながら、自分もちゃんと説明できない一人です。
とは言え、知ってなくても生きていける言葉たちなので興味のある人には薦められます。




海士人――隠岐の島・海士町 人々に出会う旅 (COMMUNITY TRAVEL GUIDE)/著者不明
¥840
Amazon.co.jp
★★★★

この夏に一人旅で訪れた隠岐諸島の中の一つの島、海士町についての本です。
島の人にスポットを当てた珍しいガイドブックです。
昔から島に住んでいる人、島の魅力に取り憑かれて移住してきた人、色んな人が紹介されています。
ガイドブックというより、一つの読み物としてオススメしたいです。
多分、読めば行きたくなると思いますが(笑)



ジジジイ -GGG-(1) (モーニングKC)/講談社
¥730
Amazon.co.jp
★★★☆

宇宙兄弟の作者、小山宙哉さんがその昔に密かに描かれた漫画です。
まだ1巻しか出てないですが、何ともシュールでおもしろいです。
意味不明に運動能力の高い泥棒じいさんの話なんですが、小山さんお得意の「ちょっとイイ話」が織り込まれていたりしてホッコリします。

モリのアサガオ―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (1) (ACTION COMICS)/双葉社
¥630
Amazon.co.jp

★★★☆


新しく読み出した漫画です。
何やらネット上での評価は高いですが、内容が内容だけに気に入るか気に入らないかは賭けだ!
そう思って3巻までまとめて購入。
今まで読んだことのないタイプの漫画に戸惑いながら、漫画でコレをテーマにできるのはすごいなと改めて日本のマンガ文化のすごさに触れた気がします。
“コレ”とは「死刑制度」です。
漫画ではただただ笑ったり感動したいという人には絶対的にオススメできません。
1巻を読み終えた今、本当にこの漫画が好きなのかわからない・・・すごく複雑な感情ですが、モリのアサガオに強烈な関心を抱いていることだけは事実・・・というデカルト的な発想に基づき、2巻以降も読むつもりです。




日記・雑談 ブログランキングへ応援よろしくお願いします!