deliberate practice | 京都の大道芸人・笑いと健康講演講師 たっきゅうさんの新公式ブログ「芸人魂背負ってます」

京都の大道芸人・笑いと健康講演講師 たっきゅうさんの新公式ブログ「芸人魂背負ってます」

京都を中心に全国で活動中の大道芸人であり、笑いと健康に関する講演講師でもある「たっきゅうさん」の公式ブログです。

笑いを通じて、人と人との繋がりを実感し、
QOLの向上をはかることをモットーに、
介護施設や小児病棟を訪問しています。

英語ですが興味深い文章を見つけましたのでシェアします。平易な英語ですので、ぜひご覧いただければと思います。

 

http://calnewport.com/blog/2010/01/06/the-grandmaster-in-the-corner-office-what-the-study-of-chess-experts-teaches-us-about-building-a-remarkable-life/

 

チェスでグランドマスターになるためには、単にチェスに時間を費やすのではなく、過去の良いプレイの研究に大量の時間を割くことが必要だという研究結果から、エキスパートになるためにはdeliberate practiceが必要だという結論を述べています。

 

deliberate practiceはちょうどいい日本語が見当たりませんが、「注意深く考えられた練習」といったニュアンスでしょうか。そのうえで、deliberate practiceはどのようなものかという説明がなされています。

 

要点は、単に時間を費やすのではなく、以下のような点を満

たすような練習が必要であるということです。

 

・パフォーマンスを向上するためにデザインされている

・何回も繰り返される

・フィードバックが継続的に得られる

・精神的に負荷が高い

・良い目標が必要である

 

deliberate practiceという考え方、実は大道芸の熟達と非常に相性がいいのではないかと思っています。職業として大道芸をしている人は、何回も繰り返し人前に立ちます。人前に立つ以上結果を求められるため、精神的な負荷は常に高いです。そして観客の反応という非常にわかりやすいフィードバックをその場で得ることができます。そう考えると、単に大道芸の数を漫然とこなすのではなく、パフォーマンスを向上できるように振り返りを意識的に行い、高い目標に向かって足りないところを補う努力をすれば、早いスピードで上達できるのではないかと思うのです。

 

ここ数年の自分の場合は、高い目標は500人、1000人の前で90分の講演で笑いを起こし続けることです。これを実現するためには、より小さな舞台でも手を抜かず、常にお客さんの反応から内容を修正していくことが必要不可欠だと思っています。日々の舞台からの改善を続けていこうと改めて思います。

 

今回の記事は、たまたま僕の最近の趣味であるチェスの話題でした。実はチェスを趣味としたのも、上達する過程を学ぶ中で大道芸にも何か活かせるものがあるのではないかと思ったからです。その意味で、僕にとって非常に刺激のある記事を読ませてもらいました。