【人を楽しませる心理学】目には見えない大切な要素 | 京都の大道芸人・笑いと健康講演講師 たっきゅうさんの新公式ブログ「芸人魂背負ってます」

京都の大道芸人・笑いと健康講演講師 たっきゅうさんの新公式ブログ「芸人魂背負ってます」

京都を中心に全国で活動中の大道芸人であり、笑いと健康に関する講演講師でもある「たっきゅうさん」の公式ブログです。

笑いを通じて、人と人との繋がりを実感し、
QOLの向上をはかることをモットーに、
介護施設や小児病棟を訪問しています。

もうひとつ大道芸に関して考えてみたいと思います。

 

大道芸人として安定して盛り上げ続けるために必要なものは何かと考えたときに、目には見えないもので大事なものがあると思っています。

 

それは、観察力です。

 

大道芸は毎回場所やお客さんが違いますから、当然ながら反応が全く同じということはありえません。その中でうまく微調整して同じように盛り上げるためには、まずはお客さんの様子をよく観察できること、これが初歩なのではないかと思います。その場の雰囲気に合わせてネタを変えようにも、まずは雰囲気を察知しなければいけませんからね。

 

と言いながら僕も毎回うまくいっているわけではなく、別に特段観察力が優れているわけではありません。もっと優れた芸人はいっぱいいます。観察力を上げるには、毎回記録をつけて分析を重ねていく、それ以外に方法はないと思います。どのような場面でどのようにすれば成功する確率が上がるか、傾向を把握して自分のやり方を確立するのは、結局は場数を踏んでいくよりないと思います。それもただ漫然とやるだけではだめで、毎回きちんと分析することが必要です。(身近に漫然とやっている人が何人かいるので本当は厳しく指摘したいのですが…)

 

この観察力、もしかしたら芸の技能そのものより大事なのではないかと思います。ですが、大道芸を評価する枠組みの中で扱うのが難しいです。大道芸のコンテスト、大規模なフェスティバルの審査ではビデオ審査が行われ、そこではどうしても目に見える部分の評価が中心にならざるを得ないですが、実は目に見えない要素が大切であるということも、大道芸の評価にかかわる人にはぜひ知っていただきたいと思っています。