訳あって昨年取得したレクリエーション介護士(老人介護施設におけるレクのスペシャリストを認定する民間資格です)のテキストを読み直しています。テキストの中には、レクリエーションの内容をより良いものとするための一つのツールとして、A-PIEプロセス(エーパイと読みます。下ネタじゃないよ)というのが取り上げられています。
レクリエーションを実施する際には、事前評価(Assessment)
→計画(Planning)→実施(Implementation)→評価(Evaluation)の各段階を踏み、このプロセスを回すことで改善を繰り返しましょうというのが基本的な考え方です。
一見とても抽象的な内容ですが、ここでA-PIEプロセスを取り上げたのは、大道芸に活かせないかと思ったからです。というより、むしろ意識的にではないにせよ、既にこのようなことは行っています。
事前評価:会場の物理的環境、時間、人の流れ、客層、雰囲気を見極める
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計画:どのような構成にするか、どの段階でお客さんに前に来てもらうかなどを決める
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実施:実際に大道芸を行う
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評価:お客さんの集まりや反応は良かったか振り返る。もっと良いやり方はなかったか考える。雰囲気の見極めや構成の決め方にまずい点がなかったか見直す。
たぶん僕よりも大道芸が上手い芸人さんは、A-PIEプロセスなんて言葉は聞いたことがなくても、みんなこういうことやってますよね。
ただこういうきちんと系統立った方法論を多くの大道芸人と共有することによって、きっと大道芸の技術向上にも役に立つと思うのです。ですので今日はこの内容をシェアさせてもらいました。