【主観的幸福】地位財と非地位財 | 京都の大道芸人・笑いと健康講演講師 たっきゅうさんの新公式ブログ「芸人魂背負ってます」

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今日は、幸せの感じ方の心理学について、前野隆司著「幸せのメカニズム」に書いている内容の一部を紹介したいと思います。

経済学の概念で、地位財、非地位財というものがあります。地位財というのは、他人との相対比較が可能なもので、所得であったり、物であったり、社会的地位のことを指します。非地位財とは、他人との比較が意味をなさないような、健康、自主性、社会への帰属意識、愛情などを指します。

周囲と比較できるような所得など地位財を多く獲得することによって、一時的には主観的な幸福度があがりますが、これらを追求しても幸福度が持続しにくいということです。一方で、愛情や健康などの非地位財は、それらによって幸せがもたらされているという実感を持ちにくいものの、それらが満たされている方が幸福度が持続するそうです。

人間の競争と進歩をもたらすためには、地位財もある程度は必要なのだと思いますが、心の安定には非地位財も必要不可欠で、両者のバランスを取ることが必要だと、「幸せのメカニズム」の筆者は述べています。

最近、ライフワークバランスの意識の必要性が認識されるようになってきましたが、モーレツに仕事をして得られるのは主に地位財であり、それだけでは持続的な幸せが得にくい。だからもう一度非地位財を見直しましょう、ということなのだと思います。

この話をユーモアセラピーの中に入れていきたいですが、地位財、非地位財という概念はやや抽象的なので、僕自身もう少し概念をわかりやすく噛み砕いて理解できるところまで勉強してみようと思います。