可愛い子犬を家族に迎えたり、ワンちゃんを譲り受けたり、それぞれのお家に犬という家族が増えた場合に、その大切な家族(愛犬)を感染症から守るために、ワクチンのことを考えてみましょう。
Ⅰ)ワクチンの種類
Ⅱ)ワクチン接種をする理由
Ⅲ)ワクチン接種のタイミングと回数
Ⅳ)ワクチン接種の副作用
Ⅴ)まとめ
Ⅰ)ワクチンの種類
大きく分けてワクチンの種類には
狂犬病ワクチン・・・・詳しくは「狂犬病ワクチン」
「狂犬病って?」
混合ワクチン・・・・・詳しくは「混合ワクチンって何種を接種するの?」
「子犬の混合ワクチンの接種回数は?」
「コアワクチンって?」
「ノンコアワクチンって?」
「レプトスピラ病って?」
「ワクチン抗体価検査って?」
があります。
Ⅱ)ワクチン接種をする理由
<広い意味でのワクチン接種の理由>には
・大切な家族を守る
・地域の感染症をなくす(公衆衛生の改善)
の2つの重要な意味があります。
「大切な家族を守る」理由はほとんどの方が理解させていることですが、ワクチン接種の理由には「地域から感染症をなくす」といった地域のため・・・といった大切な理由もあります。
<大切な家族を守るためのワクチン接種の理由について考えましょう。>
1)子犬の場合:
生後1ヶ月半〜4カ月にかけて、母犬からの初乳によって獲得していた病気を予防する力(母子免疫)が徐々になくなっていく時期です。
この時期以降、散歩に行ったり、他のワンちゃんと遊んだり、人と接触したりと、楽しい経験(接触)により色々な感染症に感染するリスクが考えられるので、ワクチン接種によりしっかりと予防する必要があります。
<余談>
また、その時期は子犬にとって大切な「社会化」の時期でもあり、可能であれば色々な経験をこの時期に体験させる必要がある時期にも重なります。
つまり、広い世界に出て色々な経験をさせたいのですが、その経験はすなわちか外界との接触が必要になり、それは感染症にかかるリスクにもなります。
この一件相反する「病気の予防」と「社会化」をどうバランスをとって管理するか?が子犬の時期にはとても大切です。
・・・・・・・詳しくは「子犬のワクチンと社会化ってどうする?」
2)成犬〜の場合
子犬の時期にしっかりとしたワクチン接種を行なったとしても、それがずっと持続することはなく、定期的にワクチン接種を行い、感染症の予防を継続していく必要があります。
Ⅲ)ワクチン接種のタイミングと回数
この項目は、主に混合ワクチンに関しての記載になります。
1)子犬の場合
子犬を家族に迎えたら、動物病院で健康診断を受けましょう。
その際に、ペットショップやブリーダーからもらっている、今までのワクチン接種歴のわかる証明書や健康チェック表があれば持参し、それを元に獣医師と今後のワクチンや予防のスケジュールを立てましょう。
当院では
・母犬からの初乳によって獲得していた病気を予防する力(母子免疫)が薄れてくる生後6〜8週目に1回目のコアワクチン接種
・その後免疫を確実なものにするために生後4ヶ月まで1ヶ月おきにワクチンの追加接種(計2回)を行う「3回接種」を推奨しています。
・また2回目以降の追加接種のワクチンについては、コアワクチン+ノンコアワクチンを推奨しています。
(追加)
上記の流れが基本的なワクチン接種の流れになりますが、中にはペットショップにて複数回コアワクチンの接種を受けている子犬が見られます。
その場合は、動物病院でコアワクチン+ノンコアワクチンの接種を2回(つまり4回以上の接種)必要になります。(ブースター効果でしっかりと感染予防を行います。)
・・・・・・・・・・・・・詳しくは「混合ワクチンって何種を接種するの?」
「子犬の混合ワクチンの接種回数は?」
「コアワクチン」
「ノンコアワクチン」
「レプトスピラ病って?」
2)成犬〜の場合
子犬のワクチンプログラムで打った最終ワクチンを起点に、1年に1回のワクチン追加接種を推奨しています。
Ⅳ)ワクチン接種の副作用
ワクチン接種後に体調を崩すワンちゃんもいるんで、当日は安静にし、様子をしっかりと観察しましょう。
1)ワクチン前に注意すること
ワクチン前数日間のシャンプーやストレスに繋がることは避けましょう。
健康な状態で接種することが大前提ですので、健康管理には留意しましょう。
2)ワクチン接種当日に注意すること
当日の体調が問題ないかお家で確認してから動物病院に向かいましょう。
接種当日に体調が変化する可能性があるので、午前中の接種を心がけましょう。
1)ワクチン接種後1時間前後
この時間帯は、アナフィラキシーショックといった、時には命にかかわる重大な症状が出る可能性のある時間帯なので、特に注意して観察しましょう。
症状としては、虚脱、嘔吐、タール様便などが見られます。
心配な時は、30分〜1時間待合室で観察していただく場合もあります。
2)ワクチン接種後6時間〜24時間
この時間帯は、顔が腫れる、赤くなる、かゆみが出るといったアレルギー症状が出る場合があります。
それらの症状が見られたり、心配な場合は動物病院で診察をしてもらい、適切な処置をしてもらいましょう。
3)ワクチン接種後数日注意すること
食欲がなくなったり、注射した部位が腫れたり、その場所を痛がったりといった副作用が見られる場合があるので注意して観察しましょう。
また、その時期のシャンプーやストレスに繋がることは避けましょう。
Ⅴ)まとめ
家族として迎えた愛犬と楽しいペットライフを過ごすためには、病気の予防をしっかり行い、愛犬を感染症のリスクから守ってあげることが重要です。
予防できる病気はしっかり予防し、充実したペットライフを過ごしてください。
