まさかこのテーマ(恋愛論)がまだ続くとは。。笑
最近、体調のせいで引きこもっていることもあり、
寅さんをまた全部見てしまった! 泣くなあ。笑
寅さんを記号化されたステレオタイプの水戸黄門だと
誤解している人が多いかもしれないが、
大抵そういう人は実際は見ていないかそれに近い人が多いと思うがどうだろう。
寅さんはすぐに恋はするが、恋愛はしない。
恋愛に発展しそうになるとなぜか逃げるのだ。
ここで普通のお客さんは「寅のヤツ阿呆だなぁいくじねえなぁ」となる訳だが、
実はどこかで寅さんをうらやましいとも思っている。
寅さんはその代わりに自由を選んでいるのだから。
ちなみに究極の選択なのでどちらが悪いという話ではない。
しっかりと自由の代償も描かれている。
かたや、スターウォーズでは、
アナキン・スカイウォーカーがジェダイ達の言うことを聞かず、
女王役のナタリー・ポートマンとの恋愛に突っ込んでいく。
その結果、ダースベイダーへと変貌。
普通の人なら、仮面夫婦や不倫や虐待ですむが、
アナキンの能力だとスターウォーズにまでなっちゃうというお話しだ。
◉『恋愛』論2(スターウォーズの勃発)
寅さんを振られるばかりと思っている人もいるかもしれないが、
実際は、半分は振っている。下手すると告られてる場合もあるくらいだ。
松坂慶子(この頃の匂い立つような美人ぶりを見よ!)を振っている場合すらある。
ボクには到底無理だ。笑
彼は逃げる。彼は自分から決して離れない。
「落ちる」寸前で回避するのだ。
その決断と哀しみ(自由の代償)に泣いちゃうわけだ。
「やっぱり二枚目はいいなぁ、ちょっぴり妬けるぜ」
しかも寅さんはそのことを正当化しない。正直なのだ。
嘘はつくし、他人のことは実はかんがえてないし(特に初期の若い頃は始末に負えない)、
しかしいかんせん正直だ。
それに比べボクは、、中途半端でしかも正当化しようとする。
口ではジェダイな大層なことを言っているが、
松坂慶子の魅力に勝てるはずがない。苦笑
彼は旅に出ている。そこは自由だ。
だがまた帰りたくなる。あの柴又の団子屋、センチメンタリズムの世界へ。
映画でも旅先と柴又へ帰って来た寅さんが対比的に描かれてある。
そして恋をし、振り振られ、
そして自分を取り戻すべくまた旅へ。
妹のさくらがまた泣ける。
さくらはセンチメンタリズムの側にいるが、お兄ちゃんが大好きだ。
「お兄ちゃん、すっきりした様子だった。なんだか憑き物が落ちたような、、」
お兄ちゃんが振り振られて、また旅に出る時のさくらのセリフである。
『男はつらいよ』は決してセンチメンタリズムを描いているのではない。
たった一人でセンチメンタリズムと闘っている男の姿を描いているのだ。
山田洋次を舐めてもらってはこまる。笑
「これが渡世人のつれぇところよ」
備考*************
寅さんはタイプ4じゃないかな。
後半の『男はつらいよ』は渥美清がかなり弱っているため、
さくらの息子、満男が主人公だ。
満男もなぜか伯父さんの寅を敬愛している。
そしてセンチメンタリズムの世界に疑問を抱くようになっている。
満男は間違いなくタイプ4だ。
↓コメントのレスが日記の続きのようになっているのでぜひ。