以前紹介した弁当箱型初日ぶっ壊れ炊飯器は早々にゴミ捨て場に送られ、新たな炊飯器を購入した。
それがこちらの赤い炊飯器である。
購入理由は「そんなに高くない」「赤いから」という前回から何の学習もしていない理由となってしまったのだが、2ヶ月経っても不具合はないので「当たり」の買い物だったと思う。
そんなわけで無事平和な納豆ご飯生活を過ごすことができたわけだが、ふとある機能に気がついた。
「ケーキ」ボタンがある。
説明書と付属のレシピ本を読む限り、どうもケーキが焼けるようだ。これは遊ばない手はない。食べ物で遊んではいけないが炊飯器で遊んでいるだけなのでセーフである。
ちょうど以前「メープルシロップを舐めたい」という衝動に駆られてついでに購入したホットケーキミックス1袋が残っていた。これでケーキを炊く、ではない焼くことにしよう。
作るもの:りんごケーキ
材料
ホットケーキミックス:1袋
牛乳:それなりに
卵:1個
バター:10g
りんご:半分(残りは齧る)
作り方
1.卵と牛乳、溶かしバターを混ぜたものにホットケーキミックスを投入して混ぜる。
※この時泡立て器が無い場合は箸を代用するとまったく混ざらないので大人しく100均まで買いに行こう。
2.りんごを薄めに切って炊飯器に敷き詰める。
3.1で混ぜたものを炊飯器にぶちこむ。
4.「ケーキ」ボタンを押す。
以上である。簡単でしょう。
待つことウン十分。ピーと完了音がなる。
ケーキなんぞ炊飯器で焼いたことがないのでドキドキの瞬間である。蓋をぱかっと開けてみると
ンミッチリ
これじゃん!!!!!!!!
小さい頃めちゃめちゃ美味しそうに見えた森のパンケーキのようなものがそこにあった。謎の感動。土曜夕方に謎の感動。
炊飯器をひっくり返してケーキを出してみると
ンドッシリ
「ドハハ」とエルバフの戦士のような笑い声が出てしまった。なんだちゃんとしたものができたではないか。りんごも程よく焦げて良い塩梅である。「北欧のおばあちゃんが焼いてくれたケーキ」感が凄い。
早速食べたいところだが死ぬほど熱そうだったので冷やすことにした。
その晩、いよいよケーキを食べる時が来た。
初めて炊飯器で焼いたケーキ。果たしてその味はいかほどか。
フォークをプスッと刺したところ
大地ーーーー
そう錯覚する程の圧倒的な密度ーーーーーーーー
そもそも購入したホットケーキ1袋がいかほどの量かというと、皿からはみ出るサイズのホットケーキが4枚焼ける量である。
それが一炊飯器の中でギュッと凝縮されたものがどれほどの密度になるかは想像に難くない。北欧のおばあちゃんが焼いてくれたフカフカのケーキと思いきや、極寒の北極圏で食べる非常食みたいなケーキを作ってしまったのだ。ボッソボソだあ。
ただ味自体は悪くなかったので研究次第では美味しいケーキが作れるかもしれない。今後の成長に期待である。あと何かしらのレシピ読め。