江川紹子というジャーナリストをご存じだろうか?
江川紹子さんは元神奈川新聞記者で麻原彰晃とオウム真理教の取材を行い、ほぼ全ての公判を傍聴したジャーナリストです。
現在は統一教会と幸福の科学への取材も続けており、トランプサポーターがカルト教化している危険など、社会のカルト化に鋭くに挑まれている、気骨あるジャーナリストです。
カルト思考の流布を甘く見ない
陰謀論には強い吸引力がある。なにしろ、「マスコミが報じない真実」であり、ストーリーとしては結構面白い。それが自分の心情や好みに適合していれば、なおさら都合がよい。ひとたびその世界にハマれば、自分で情報を吟味・判断する必要はなく、自分自身を省みたり悩んだりすることもなくなって、精神的に楽でもあろう。
陰謀論を放置したらどうなる?
根拠のない陰謀論を放置していれば、人々はそれに慣らされていく。ウイルス感染が広がるように、人々の心を汚染してもいくだろう。
そうして、多くの被害を出す集団になるまで”育つ”のを許してしまう。
今の事態を軽く見ない方がよいと思う。警戒しなければならないのは、カルト的な思考・発想に人々が慣らされ、無批判に流布していくことだ。思想的な傾向が「右」か「左」かに関わらず、こうしたカルト的陰謀論は登場する。
陰謀論は一つひとつ否定していく。
根拠なき陰謀論については、面倒でも「これは間違い」「これは根拠が示されていない」と一つひとつ、こまめに、忍耐強く否定していく情報発信を続けていくことが大切だと思う。そうすることによって、カルト的思考・発散の拡散に抗いたい。
また、今は誰もが発信することができる時代だ。気軽に陰謀論を拡散している人には、それがウイルスをばらまくのに等しい行為だという自覚を持ってほしい。
カルト的思考・発想が流布するのを甘く見てはいけない。
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私は昨年一年でワクチンをめぐる陰謀論と、それを信じる反コロナ反ワクチン反マスクな人々にほとほと愛想がつきてもうあれこれ取り上げて批判とかしないように決めたのですが、この記事を読んで、やはり、そういうことではいけなくて、それは間違いだ、おかしいことなんだよ、と、書けるときには書こうと思いました。
トランプやQアノンがあなたに何をしてくれて、社会に何をもたらそうとしているか?
反ワクチンの医師たちがサポーターに求めることは、あなたたちが彼らに支払うお金ですよ、と。
言えるときには言わなきゃな、と、思いを新たにしました。
リブログした「社会毒の変」さんの他に、陰謀論と戦うブロガーさんのブログも、参考のために張り付けておきます。