昆布ジャムへの道⑥ 私、やめませんから。 | 昆布ジャム YokotaNoo konbu ( Peace@table)

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(一社)日本昆布協会 2015年度昆布大使山中陽子が北海道のおいしい昆布で昆布のジャムを作りました。

こんばんは。
来てくださってありがとうございます。

さて、インド料理レストランで働き始めた私。

学生時代にレストランやカフェでアルバイトもしたことなかった私は初日からてんてこまいで、嵐の中に放り出された仔豚のようでした。ぶーぶー。



お水ひとつ運ぶのも緊張しますし、食後のテーブルを片付けるのも、一つ一つ音がしないようにお皿を重ねて・・・なんて悠長なことをしていたのでは間に合いません。

でもそんなときにあー、やってて良かった、と思ったのはお茶のお稽古でした。

お茶席のことを思い浮かべて心を鎮め、丹田に力を入れると肝が据わるというか所作に落ち着きが出ます。
初めてお運びをしたときのこと、お正客へご挨拶をしたときのこと、それを思えば、目の前のお客様ににっこりお料理をサーブできます。
四角いテーブルを角角たてたてよこよこきっちりと拭くのも手早くなります。
些細なことでもできると自信になりました

でもー、トレーからお水のグラスを取り損ねてお客様にぶっかける、なんてこともしてしまったのですけどね。

まま、どうぞ一服。
懐石料理てんじんでのお茶です。
http://tenjinkaiseki.com/


思えば小さいときから色んな習い事をしてきました。
リトミックから始まって、ピアノ、歌、お絵描バレエ、そろばん(一瞬)、体操教室、お習字
・・・。
大人になってからも
お花(二週間)、テーブルコーディネート(一瞬)
料理、お菓子、他にヨガにストレッチ教室、大人のバレエ教室、エアロビクス、ジム、テニス、水泳教室、英語、タイ語、中国語、なぜか米国公認会計(キャリアを求めてかじってみましたが、さっぱりわかりませんでした。簿記もやったこと無いのにね、アホです)・・・総じて運動系は続かず。
なんか思い出せないけどちょこちょこかじったものは他にも色々あったような、中高大学、クラブも変わりました。

なーんにもなってません!
人生の無駄遣い(笑)

でも、そのなかで、お茶は好きで曲がりなりにも続けることができました。もっとも、子供が生まれてからはお休みしている期間の方がずっと長くなってしまったけど。

それ、ものになるの?

と、よく母に言われました。小さい頃のお稽古事はまだしも、学校のクラブ活動、友達と始めた同好会、大人になって始めたことに母がよく言ったのです。
やってどーするの?と。

ものになるとはどういう状態のことを言うのか?どーするといわれてもよくはわからないけど、プロと言えるようになる、何かの免状、免許をもらう?それでお金を稼げるようになる?
楽しい、ではダメなのか?やってみたい!だけではダメなんだな・・・。

たぶん母にも具体的なイメージはなかったと思います。
けれどもそういわれると私はすぐに、何だかやってはいけないような気分になったり、圧力を感じるような気分になったりしてやめてしまうことがよくあったような気がします。

お店に勤めてから、失敗して恥ずかしくても、怒られて悲しくてもやめない、と思いました。
声に出して言ってみました。

私、やめませんから(笑)

子供の頃の私、若いときの私には考えられないことでした。

やめない、と決めたら、図太くもなるし、気を引き締しめて注意するようにもなります。
自分と違う考え方にも向き合って自分なりの考えも持つようになります。
学ぶ、ということはこういうことなのかなーと思いました。

しかしながら、ネパール人のコックさんたちとも楽しい思いで一杯のお店でしたが、オープン当時ほど賑わあなくなり、日本人スタッフを削減することになりました。
私も長男の大学受験や義父母の介護など色々とまた事情が変わってきましたし、一旦お勤めをやめることにしました。

思い出深いインド料理レストランには4年勤めました。

ところで、ある日テレビを見ていた母が、言いました。
「このひとすごいねー、こんなになって(なにか、大人になって始めたことでプロになった人の番組だったみたいです)。
何でも10年は続けんとねーっ」て、誰のせいだとおもってるんじゃい!
もー、私、これからはママになに言われてもやめませんからね!