シダーシェイク葺き | 房総ログハウス暮らし(ナチュラルライフタキタロウ Natural Life TAKITARO)

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ログハウスセルフビルド作業10年09ヶ月25日目
初めての手作り建物 自宅&工房&店舗造りは人生最大の芸術作品(笑


10年以上の時を経て
前回から玄関屋根の仕上げ造作に入っています
ここで使う木材は全てウエスタンレッドシダー
釘とコーススレッドビスはステンレス
装飾スタッドの太鼓鋲はブラス(真鍮)
この玄関の屋根は英国風に言うなら
大型のキャノピーですが
日本古来の和様建築で言うと
神社の参拝する部分や寺院の正面にある向拝(こうはい)です



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真鍮太鼓鋲はネジ頭を隠す装飾として
ご覧のように使いました
まだピカピカしていますが
すぐに酸化して渋い鈍色になることでしょう♪



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いよいよ木瓦を載せる事に
シダーシェイクです
ハンドスプリット・レッドシダー・シェイク
つまり斧で割って作られた瓦です
導管に沿って柾目で割りますので長持ちします
機械で切断すると見た目は平らで綺麗なのですが
導管はズタズタに切れてしまい
そこから腐朽菌などが侵入して腐食を早めてしまいます
斧で割って引き剥がすように切断すれば
ほぼ導管の束の隙間に沿って剥がれます
なので、菌が入る傷が少なく長持ちするのです



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仮並べをしてバランスを検討します
板の長さは610mmですが幅はアソート
つまり100mmから300mmまでランダムになります
働き長さは190mmとしました
常に3枚重なっている状態を確保します



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幅の調整で切る必要がある時も
面倒くさがらずにハンドアックスで割りました
写真はリッジキャップ(棟役物)



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通常はスターターは一段分で良いのですが
僕は二段分にしました
二段目からはどちらでも三枚重ねになりますが
通常の施工方法ですと一段目は二枚重ねになってしまいます



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スターターとは鼻隠し側一番端に並べる瓦のことで
長さを短く切ったシェイクを張ります
上に張るシェイクの隙間から雨が漏れても
スターター部分で受け止めてくれるわけなのですが
台風の時には二枚では間に合わないので
面倒でも最初から三枚重ねのスタートになるようにしたわけです

本来は棟の部分に使うリッジキャップを
破風側に使いました
こうすることで
上のテラコッタ瓦と形状的に似たデザインにして
雰囲気をすり合わせました



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四段葺いて



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のちの工程で加工の邪魔になる部分のログ部分
最初にログのカットを済ませました
オスモオイル塗装の下から綺麗なイエローシーダーの木肌が♪



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反対側も葺いて



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内側は曲線の意匠を入れて



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少しずつですが
作りかけでみっともなかった玄関がだいぶ見えてきました~♪
最後に曲線意匠を入れるのであともう少しです





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