SPさんからの教え
靴は消耗品なのでお手頃価格のものしか履きませんがこだわりの一つは顔が映るぐらいピカピカに磨く事。
鳩山由紀夫先生の秘書になったばかりの頃、鳩山先生には警視庁のSPさんがついていました。
SPさんとは朝から深夜までずっと一緒に過ごさせて頂きましたが、
さすが警視庁が選び抜いた優秀な方々、最上級の射撃の腕前と柔道または剣道は有段者。
さらには、どの場面においても冷静に対応できる非常に頭の切れる方々ばかりでした。
容姿端麗が選考基準にあるのかどうかは知りませんが、
比較的高身長で皆カッコよく、髪型はいつもスッキリ、鍛えられた体型に清潔感溢れる雰囲気、スーツをパシっと着こなす姿は20代の自分にとって眩しすぎる存在でした。
彼らの立ち振る舞いで印象的だったのは、時間がある時、頻繁に靴の手入れをし、常にピカピカに光るようしていた事。
その事を聞くと
『俺たちはいつ死ぬかわからないから身だしなみは常に意識してる。あと、VIPの近くにいるのに、だらしない格好はできないから』と言う。
そして、
『滝田さん、政治家志望だろ。見てて思うけど政治の世界は運が必要だよ。運を掴むきっかけの一つは身だしなみ。特に靴は常に手入れしておくものだよ。』と教えてくれた。
濃紺のシングルスーツに黒光りする靴。
彼らが教えてくれた運の掴み方がいまだにこだわりとして身についているのだ。