政治家に必要なもの。 | 神奈川県会議員滝田孝徳オフィシャルブログ「ノーブレス・オブリージュ」Powered by Ameba

政治家に必要なもの。

神奈川県議会議員の滝田こうとくです。


中々興味深い記事を見つけたのでご紹介。


麻生太郎さんが河野太郎さんの事を『常識が欠けている』とエールを送ったとの事↓
『常識が欠けている』というのは、多分この方特有の毒舌的ユーモアを前提としたジョークだろう。


ここでの本題は『麻生太郎さんが河野太郎さんに向けて語った』記事後段の以下の部分
仲間との宴席を共にする大切さを河野氏に伝えているとし、集まった支援者らに「これがないと政治家として成長しない。そうした感性、付き合い方を河野太郎に教えていただき、政治家としてさらに大きく成長させてほしい」と呼びかけた。


政治の場においての『宴席の大切さ』、まさに正鵠を射た指摘だ。


頭がいい・政策通・弁が立つ、これらは有権者の皆様の多くが持っていらっしゃる理想的な政治家像だと思う。


だからこそ、政党における候補者公募などではそれを示すような『高い学歴を前提とした輝かしい経歴』を持った人を選考する事が多い。


しかし、政治家に求められる能力は『官僚的な頭脳明晰さ』だけでは測れない、というのが正直なところだ。


頭脳明晰さを示す輝かしい経歴や高い学歴・細かな政策把握力とそれを表現する弁舌力があっても政治の場で『全く使えない』人を目にする。


もちろん、本人の高い資質により比較的早くから頭角を表す、しかしその能力をもってすれば更に伸びてもいいのに、一定のところからは伸びきれない。


なぜかと言えば、政治はつまるところ1人ではできないからだ。


いくら頭が良くても、それぞれ主張を持ち、それぞれの背景と利害を持って当選してきた個々の政治家間をキチンとまとめられないと大きな仕事ができない。


政治の世界において大きく飛躍するためには『政治家間をキチンとまとめ上げる』能力が必要。


政治家間の人間関係は非常にシビアだ。
同じ事を言っても、A議員が提唱すると百家争鳴となるだけで全く物事が進まないが、B議員が提唱するとあっという間に物事がまとまり進んだりもする。


何をどう言うか?で物事が進むのではなく、誰が言うか?で物事が進むのも政治の大きな一面。


政治家は(政治だけでなく、多くの世界がそうだろうが・・・)先輩・同僚議員に押してもらわないと大成できない。


いくら個人として優秀でも、先輩・同僚議員の誰からも押してもらえない議員では大きな仕事ができない。


また、政治家は選挙が強くないとダメだ。
どんな逆風でも必ず勝ち抜く強さを持つ事が必須。


能力高く、将来を期待された政治家が選挙に勝ち続けられず、結果この世界を去っていた例は山ほどある。


話を戻すと、大きな仕事をするには政治家間をまとめ上げる力が必要。
そのために政治家間の日常的なコミュニケーションの必要性とその場面における感性を高める事を説いたのが冒頭紹介の記事。


なるほど、という感じである。