代表質問(日米地位協定) | 神奈川県会議員滝田孝徳オフィシャルブログ「ノーブレス・オブリージュ」Powered by Ameba

代表質問(日米地位協定)

神奈川県議会議員の滝田こうとくです。


質問に立ちました過日の代表質問の報告、今回は日米地位協定です。


日米地位協定改定に向けての取り組みについては、今までも県議会で取り上げてきまし、直近でも地位協定に基づく日米合同委員会の透明化についても自分の考え方を示してきました↓


私のスタンスは反米・反米軍ではありません。

安定した日米関係・日米同盟こそが国益であり、その意味でも日米関係は強化すべきであり、厳しさを増す日本近隣の安全保障環境を踏まえて日本の防衛力も強化すべきとの立場です。


一方、日本は独立国であり、アメリカの属国ではないと考えます。
主張すべき事は主張すべきであり、議論できる関係こそが健全な同盟関係であり、その事が両国間の信頼関係の末長い構築に役立つと考えます。



今回の質問では、多発する事故を念頭に
事件事故の防止についても、日米地位協定上の課題を検証し、独自の改定要望につ なげ、事件事故が繰り返されないような体制の強化につなげてほしい 』と主張しその取り組みについて見解を伺いました。


それに対して、黒岩知事は、
『米軍の事故防止するためには日米地位協定改定にもしっかり取り組んでいく必要がある』と答弁。


要望項目の拡充については『米軍機事故があいついだ事を踏まえてしっかりと議論していく』と指摘した論点を含めていく事を認めました。

今回の質問はスタートです、推移を見守りつつ必要な働きかけをしてまいります。


※写真は日米地位協定改定も含めた私たち県議団の要望について黒岩知事に説明しているところです↓

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(5 日米地位協定について)


(たきた・こうとく)
・・・・私の質問の五つ目は、「日米地位協定について」であります。


まず、「米軍の事件・事故の防止に向けた日米地位協定の改定につい て」伺います。


昨今、北朝鮮は新たな核実験を行い、弾道ミサイルの発射実験が繰 り 返 す な ど 、我 が 国 周 辺 の 安 全 保 障 環 境 は 、緊 迫 の 度 を 増 し て い ま す 。


国民を守るためには、我が国独自の防衛体制の強化に加え、日米関 係を強化し抑止力を高めることが必要不可欠です。


一方で、在日米軍において、事件事故が相次いで発生しています。
特に沖縄県において、12月には普天間基地に隣接する小学校の校庭 に、ヘリコプターの部品が落下し、本年1月には、ヘリコプターの不 時着が相次いでいる。国際情勢が緊迫する中で、在日米軍の事件事故 が繰り返される状況は、誠に憂慮すべきです。


日本政府の対応にも問題が多い。徹底した原因究明と再発防止策が 取られるべきであるにもかかわらず、十分な原因究明もなされないま ま、米軍に同型機の飛行を許しています。


このような状況に対し、去る2月6日、渉外知事会会長として、日 米両国政府に対し、米軍航空機安全対策について、特別要請を実施し たと承知しています。


しかし、再発防止策等を要請するだけでは、根本的な問題は解決し ないと考えます。


事件事故を巡って、今のような状況が許される背景には、日米地位 協定の課題があると考えています。
  

日米地位協定を見直し、日米両国政府が事故の再発防止にしっかり と取り組むことができる体制をつくることが必要であると考えます。


知事は、昨年度、渉外知事会会長として、独自の試案を渉外知事会 に 提 案 し 、日 米 地 位 協 定 改 定 に 向 け 新 た な 取 組 を ス タ ー ト さ せ ま し た 。


こうした知事の姿勢を大いに評価します。
試案は、災害時の日米協力を中心に据えていますが、事件事故の防 止についても、日米地位協定上の課題を検証し、独自の改定要望につなげ、事件事故が繰り返されないような体制の強化につなげてほしい ところです。


そこで、知事に伺います。
米軍の事件事故の防止に向けて、日米地位協定の改定にどのように 取り組んでいくのか、知事の見解を伺います。



(黒岩知事答弁要旨)

次に、日米地位協定についてお尋ねがありました。まず、米軍の事件・事故の防止に向けた日米地位協定の改定についてです。



昨年来、沖縄県など全国各地で、米軍機による事故が相次いでいます。     


   

短期間にこれだけ多くの事故が発生することは、決してあってはならない事態であり、今月6日、私が会長を務める渉外知事会として、日米両国政府に対し、両国が連携して、抜本的な対策を講じるよう要請を行ったところです。                                     

一方で、米軍による事件・事故を防止するためには、その背景にある日米地位協定の改定にも、しっかりと取り組んでいく必要があります。



このため、渉外知事会では、これまでも、事故の原因究明や事件・事故後の安全対策に、日本側が関与できないといった日米地位協定上の課題を指摘し、その改定を国に求めてきました。



 また、昨年8月には、渉外知事会総会において、日米地位協定の改定に向けた取組みを強化することとし、

現在、要望項目の拡充について、構成都道府県と議論を進めているところです。




要望項目の拡充にあたっては、今回、米軍機事故が相次いだことも念頭に、事件・事故防止についても、しっかりと議論していきたいと考えています。




今後とも、基地に起因する様々な課題を抜本的に解決するため、日米地位協定の改定に向けて、全力で取り組んでまいります