警視庁機動隊の隊員ら11人が17日午後、東日本大震災で被災した福島第1原発に到着し、3号機に向けて放水した。同庁幹部は「リスクは承知の上だ」と語ったが、苦渋の色がにじみ出ていた。
機動隊員10人、警備2課管理官1人が午後2時57分、第1原発に向かったとの報告を受けた-。同庁警備部幹部は午後3時すぎ、報道陣を前にこう切り出した。
放水車を操縦する10人は警部補以下の25~41歳。大半が既婚者だ。放射能防護服に身を包み、被ばくの危険がある現地に赴いた。
福島第2原発で東京電力などと作業手順を確認したが、第1原発に見立てて訓練する時間もないほどの慌ただしさだった。
同幹部は「現地の放射線のレベルは低くはないと聞いている。(隊員の健康に)リスクがあるのは承知の上だ」と言及。説明中は目を赤くした。
別の幹部は「ぶっつけ本番で、隊員の緊張はピークだろう」と気遣い、「決死隊だ」と唇をかみしめた。
「放水した」との報告が現地から入ったのは午後7時すぎ。隊員らは現場に長時間とどまった後、ぎりぎりまで3号機に迫り、約4トンを放水。しかし、警視庁幹部は「何らかの理由で当たらなかったようだ」と悔しさをにじませた。
警察庁は、隊員らが一定の放射線を浴びる可能性は高いとみて、除染など万全の態勢を整えた。同庁幹部は「厳しい任務だが、やり遂げてほしい」と祈るように語っていた。(2011/03/17-21:55)
公のために命を賭ける方々がいる。
当然当ブログをごらんになっていらっしゃる皆様には『充分すぎるほど理解をされている』と思ったがあえて引用をさせて頂いた。
先程、小学一年生の娘にこの事を話した。
真剣な顔で聞いていたが、たぶん完全には理解はできていないだろう。
しかし、話し伝えなければならない。
大人になると『行きたくなくても、行かなければならない』場面があるという事をだ。
大人になると、ブログのタイトル『ノーブレス・オブリージュ』、すなわち、『責任ある地位には果たさなければならない大きな義務がある。』をつねに意識して行動をしなければならないのだ。
今回のケースだけでなく、現地で戦っている方々、これから現地に赴く方々には危険な場面が多々あるだろう。
任務を無事果たし、『生きて、生きて、生き抜いて』欲しい。
しかし、本来なら『国家の危機』ともいうべきこのような事態においては『警察』というよりは、専門的な訓練を受けた『軍』が最前線にたつべき話だと思う。
別に『自衛隊が現地に行くべき』と自衛隊を非難をしているわけではない。
政治が国防を軽視し、『軍』とも言うべき自衛隊の役割を軽視してきた事に疑問を呈しているだけだ。
先にも書いたが、政治の役割は『国民の生命・安全・財産』を守る事に尽きる。
『公のために命を賭ける』事が求められる職業に対して政治は『最大限の処遇と最大限の敬意』を表さなければならない。
神奈川県議会議員 滝田 孝徳(中原区)