出版社:スターツ出版
櫻井 千姫(著)
 

 就活で連敗続きの女子大生・唯。ある日、帰りの電車で眠り込み、一年中桜が咲く不思議な『弥生桜』という異次元の町に迷い込んでしまう。さらに驚くことに唯の体は、18歳に戻っていた…。戸惑う唯だが、元の世界に戻れる一年に一度の機会があることを知り、弥生桜で生活することを決める。外の世界に憧れる照佳や、心優しい瀬界たちと、暖かい町で暮らしながら、唯は自分自身を見つけていく。決断の1年が経ち、唯が最終的に選んだ道は…桜舞い散る、奇跡と感動のストーリー。(Amazonより)


櫻井 千姫(さくらい ちひめ)
 1985年生まれ、『天国までの49日間』が2008年に「野いちご」にて書き上げられ、第5回日本ケータイ小説大賞にて応募総数9,116作の中から大賞を受賞し、作家デビュー。その後フリーライターに転身。現在、webを中心に小説やコラムを執筆している(Amazonより)
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 行き詰まった時に、立ち止まって自分を見つめ直すのもいいのではないでしょうか。自分一人で、自分の力だけで乗り切ろうとすると、空回りで心が疲れてしまいますね。所詮、人は誰かの助けなしには生きられません。この本に書かれているように、人の助けを借りないことが独り立ちではなく、助けが必要だということを自覚し、自分の弱さを知って、人と協力して物事を進めていける人が、真に独り立ちしている人と言えるのではないでしょうか。


しかし、主は、「わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現れるからである」と言われたのです。ですから、私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで私の弱さを誇りましょう。ですから、私は、キリストのために、弱さ、侮辱、苦痛、迫害、困難に甘んじています。なぜなら、私が弱いときにこそ、私は強いからです。(コリント人への手紙第二12章9~10節)