出版社:スターツ出版
汐見 夏衛(著)
 

 優等生でしっかり者だけど天の邪鬼な凪沙と、おバカだけど素直で凪沙のことが大好きな優海は、幼馴染で恋人同士。お互いを理解し合い、強い絆で結ばれているふたりだけれど、ある日を境に、凪沙は優海への態度を一変させる。甘えを許さず、厳しく優海を鍛える日々。そこには悲しすぎる秘密が隠されていた――。互いを想う心に、あたたかい愛に、そして予想もしなかった結末に、あふれる涙が止まらない!!(Amazonより)

汐見 夏衛(しおみ なつえ)
 鹿児島県出身。教員として働くかたわら、休日には執筆活動をしている。2016年『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』でデビュー。2017年野いちご大賞を受賞した『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』が10万部を超える大ヒットに。(Amazonより)
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 人の命を救うために、自分の命を捨てるって普通にはできないことですが、命を捨てないまでも、自分を犠牲にして人を救うというような行いの中で、神様の恵み、祝福、奇跡が現わされてくるのではないでしょうか。この本の中では、「神様はいるのか?」という問いかけが何度か出て来ます。日本の小説なので、神社(神棚)の神様として書かれていますが、それは偶像のものなので肯定はできませんが、全地を創られた本当の神様は、今も生きて働いておられ、いつも私たちを見ておられ、私たちの祈りに応えてくれます。桜貝を題材に、二人の強い絆が描かれていますが、運命の(神様が結び合わせた)絆は、決して引き離されることはありません。それは死をも超えたものです。


 しかし、創造の初めから、神は、人を男と女に造られたのです。それゆえ、人はその父と母を離れ、ふたりは一体となるのです。それで、もはやふたりではなく、ひとりなのです。こういうわけで、人は、神が結び合わせたものを引き離してはなりません。

(マルコの福音書10章6~9節)