出版社:KADOKAWA
小桜 すず(著)
 

「俺はずっと君のことが気になっていて、一度でいいから話してみたかった」
高2の藍原美月は親友の彼氏に叶わぬ片想いをし、悩む日々を送っていた。ある日、美月は図書室で『こころ』に挟まった自分宛てのラブレターを見つける。差出人の名前は「佐藤」、でも心当たりはゼロ。不審に思いながらも返事を本に挟むと、翌日また手紙が!こうして不思議な文通を繰り返すうち、「佐藤くん」は美月にとって大切な存在になっていくが――。「藍原さんに、会いたい。」手紙にこめられた想いと衝撃の事実がわかるとき、涙が零れる。切なさに包まれる感動作!(Amazonより)


小桜 すず(こざくら すず)
 『図書室のラブレター~光をくれた君へ~』で第1回魔法のiらんど小説大賞青春小説部門賞を受賞しデビュー。(Amazonより)
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 親しい友達にも言えないような悩みや苦しみって、誰にでもあると思います。そんな時、人は心の支えが必要ですね。病気になるとなおさら、何かに頼りたい気持ちは強いですね。文字で思いを伝えるのは、口で伝えるよりも重みがありますね。私も10代の時に文通をしていたことがありますが、悩みを打ち明けることもあり、どんな返事が来るのか待ち侘びたこともあります。相手は一度も会ったことのない子でした。目に見えないからなおさら思いはつのるのかもしれません。たとえ目に見えなくても絆は強いですね。
 
 
私たちは、見えるものにではなく、見えないものにこそ目を留めます。見えるものは一時的であり、見えないものはいつまでも続くからです。

(コリント人への手紙第二4章18節)