前回に引き続き、今度は最後の駅、柳生。

 

この駅の近くには、全国でも珍しい平地の「3県境」がある。

東武日光線に並行する国道を走ると、埼玉を出たらすぐにまた埼玉という具合に、ほんの10分の間に6~7回県境を通過する、ナビの音声が忙しくなる入り組んだ区間でもある。

東武日光線も柳生(埼玉)の次は板倉東洋大前(群馬)藤岡(栃木)と続く3駅がそれぞれ県を異にしている。

3駅連続で県が変わるのは全国で3例しかないらしい。

 

国道の土手を越えると、渡良瀬遊水地の広大な湿地が広がっている。

柳生はその最寄り駅でもある。

 

元々県境は川の中だったが、遊水池造成によって、流れが変わり、埋め立てられた結果、今では何の変哲もない風景の中に、曲がりくねった県境が残ってしまったらしい。