土浦での所用を終え、帰路に着く段になって、せっかくここまで来たのだから霞ケ浦を一目見たいと思った。

見えそうな場所にナビをセットした。

着いた所がココ。

霞ケ浦の広さは感じ取れるし、近くに港はあるのだが、湖面がよく見えない。

物足りなさを感じながら帰る途中、ナビに霞ケ浦の近くに予科練平和記念館の表示があるのに気づいた。

予科練といっても令和の今、知っている人はあまりいないだろう。

海軍飛行予科練習生。高校生の年代の若者たちが霞ケ浦で学んだ。

修了後、少年飛行兵として10代で戦地に出て、とりわけ戦死者が多い。

記念館は、予想に反してモダンな建物だった。

夕刻で閉館していた。

 

ここからも霞ケ浦は見えず、どうしても見たくなって、近くの細い道を霞ケ浦方向へ進んでいった。周りは蓮畑。道は細く車はすれ違えない。時折自転車の高校生とすれ違った。この先に高校があるのか。

80年ほど前、この地を巣立ったこの年代の若者たちがアメリカ軍のパイロット達と交戦したのだという思いが、あらためて込み上げてきた。

 

やっと湖面がよく見える場所にたどり着き、霞ケ浦を実感した。

独特の帆船がいないのが心残りだったが。

霞ケ浦は日本で2番目に大きい湖、海のように見えた。