白河の関は、関東と東北の境界にある。
以前ここを通りかかったことがあるが、その時は立ち寄らなかった。
駐車場には入ったのだが、神社と石碑があるだけだろうと思って、見学するのをやめた。
今回は、時間に余裕があったせいか、はるばる来たのだからという思いもあって、立ち寄ることにした。
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白河の関の設置時期は不明だが、5世紀前半と言われている。
当初は、大和政権が蝦夷に対する前進基地としての機能があった。
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関の廃止後、長年放置され、場所も不明となっていたが、白河藩主松平定信の考証によって、白河神社が白河の関跡だとされた。
松平定信建立の碑。
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白河神社参道。
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道路からだと気づかなかったが、参道は思いのほか長い。
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参殿。
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社殿は伊達政宗が寄進したと言われている。
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空堀。
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従二位の杉。
新古今和歌集の撰者藤原家隆(従二位宮内卿)奉納の杉で、樹齢800年の巨木。

1966年に、発掘調査に基づき、国の史跡に指定された。

今は、奥州道(国道4号線)が主街道となって、白河の関があった東山道(国道294)は脇街道になってしまった。
訪れたのが夕刻だったこともあってか、境内には人の気配がなく、閑散としていた。