所用で富士市に行ってきた。
こんな機会でもなければ、おそらく行くことのないエリアだ。
知らなかったのだが、意外にも富士市は静岡県で3番目に人口が多い市らしい。
大昭和製紙や王子製紙など製紙が盛んな街であることは、社会科で習ったような気がする。
街の中を歩くと、遠くの大きな煙突から煙が出ているのが見えた。
そんな街の一画に、建物や石碑を移築した公園があった。
広見公園という。
眺峰館。料理店の玄関で、明治に地元の大工が建てた。
地元の医院。大正時代。
用水を管理した桶代官の屋敷。
養蚕農家。
陣屋の一部を復原したもの。
桶代官長屋門。
今でも古い建物がポツンポツンと残っている街は、けっこうあるだろうと思う。
それらを保存・活用するという公的な努力が無いと、老朽化とともにだんだん減ってしまう。
街並みとして残すことができた所は、観光、文化などで活用されている。
時代の流れの中で取り壊され、わずかに残った趣のある建物を、こうして移築保存することは、財政事情はあるとしても、もっといろんな市町村で実行してもいいのではないだろうか。
個人の努力では限界があるし、取り壊してしまってからでは遅いのだから。