杉戸の町を歩いていると、銭湯があった。
昔は全国津々浦々にあったのだろうが、今ではあまり見かけなくなってしまった。
ここも現役ではないのだろう。
昭和の雰囲気を感じて思わずカメラを向けてしまった。
下の写真は、高札場跡に建てられた商家。昔はこの辺りが最も人目に付く場所だったらしい。
こちらは渡辺金物店跡。看板は既に外されている。
こちらは角穀跡。日光街道が方向を変えた角地にある。
帰路、日光街道から外れた道を歩いていくと、神社の大イチョウが目に入った。
太い幹が焦げて空洞になっている。
神社の名前が気になった。回り込んで確かめると愛宕神社だった。
私が子供の頃なじみのあった愛宕神社も拝殿前の大きな杉が落雷で焦げた空洞になっていたのを思い出した。
こちらの大イチョウは災害によりと書いてあった。
再び日光街道に戻り、来るとき写真に撮るかどうか迷った高札を撮ることにした。
杉戸宿の観光マップがあることを知り、ネットで確かめて、それをもらいに観光協会を目指した。
地図上あるはずの場所に、それらしい表示のある建物は見当たらなかったので、役場の観光課でもらうことにした。
ほとんどの市町村役場は、長いカウンターがあり、その内側で執務している。
カウンターの前に立つと、職員が席を立って対応してくれる。
今までの体験上、それが当たり前の対応だった。
この日は全く無視された。当惑しつつ声をかけ、パンフレットをもらった。
パンフレットはカウンター上の少し離れた所にあった。
ご自由にどうぞ、ということなのか。
クレームめいて気が引けるが、ここにそれほどの執着はない。
ただせっかくだから忘れないうちに率直な感想を残そうと思った。
ついでに言えば、3枚目と4枚目の写真は建物の脇がごみ集積所になっている。
どちらもパンフレットに写真が載っている建物だ。(さすがにパンフレットには写っていないが)ごみ集積所の設定には難しい問題もあるのかもしれないが。
いずれにしても、観光パンフレットはできても、地元では観光という認識の共有はなされていないよう印象を受けた。