本年、5月14日(日)、神奈川県は愛川町で行われた標記の練成会に参加させて頂きました。同練成会は、県内外から多数の強豪チームが参加する練成会としても知られ、この日も多くの少年剣士たちが、ここ愛川町1号公園体育館に集結しました。
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今回は、「日高」、「大剣会」と続いた3連戦最後の練成会ということもあり、子供たちの成長を見る絶好の機会でもあります。したがって練成会開始前のミーティングでは、子供たちに過去の練成会で得た教訓を活かし試合を行なうよう細かな注意点等々をアドバイスしました。
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(試合前、選手にアドバイスをする高木先生)
ミーティングを終え会場に移動すると、その参加人数の多さに圧倒されつつ、すぐさま準備体操を行い、アップに入るよう指示しました。
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このアップ、目的は身体をほぐすだけのためのものではありません。大きな声を出すことで、会場の雰囲気に呑まれない効果もあります。また試合前の会場で基本打ちや打ち込み練習を行うことは、自分自身の体調を知ることはもちろん、竹刀から伝わってくる感触でその日の調子を知ることも出来る機会でもあるのです。
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ですから、アップだと言って、決して軽く考えてはいけません。このアップの取り組みが早いチームこそ、その日「心技体」が充実しているチームだと言っても過言ではないのです。今回、このアップでモタついてしまった選手は、この経験を無駄にすることなく、次回は速やかに行えるように意識を変えて行きましょう。
さて、試合の方ですが、午前中は、3チームないし4チームによる総当たりリーグを2回行い、昼食を挟んでから午後は順位を付けてのリーグ戦を行いました。しかしさすがは菅原練成会、どこのチームも選手の顔付きからして士気の高さが伺えます。
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そんな中、滝の沢も今あるすべての戦力を従え、胸を借りるつもりで強豪チームに挑みました。
以下、今回の遠征メンバーを紹介します。
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4年生ながら、チームの切込隊長として、毎回、練成会等で貢献している堀(僚)選手。
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こちらも4年生の田隝選手。滝の沢は、前衛陣が4年生コンビとなることが多い。
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練成会初参加ながら、真っ直ぐな剣道が身上の中村選手。
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俊敏な動きで、上下の攻めを上手く使い分けながら攻撃を仕掛ける澤田選手。
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基本に忠実な打ちに定評のある石田選手。自分から動き出した面打ちには絶対の自信を持っている。
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長身から繰り出す面技の他、素早い身のこなしで小技も使い分ける事が出来る運動神経の良い真野選手。
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滝の沢が誇る不動の大将の堀(謙)選手。重厚な構えから放たれる打ちの速さは、この世代トップクラス。
以上7名の布陣で、今回の練成会に臨みました。
その結果、初戦、2戦目と連勝し、今回もこのまま勢いに乗るか?と思われた3戦目、ここで大きな落とし穴が待っていました。実力伯仲の拮抗した接戦を落とすと、何かが狂ったのか、ここからズルズルと黒星が先行し始めました。
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監督、コーチ陣も一体となって、何とか立て直しをはかりますが、相手はどこも百戦錬磨の強豪ばかり。なかなか我々にその機会を与えてはくれません。
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結局、立て直しの効かないまま敗戦を重ね、気が付けば引き分けを挟んで「11連敗」。
これには少々驚きましたが、これもまた練成会ならではの醍醐味なのかも知れません。
本番の公式戦なら、一本を取られた時点で、即、何かしらの対策を講じなければなりませんが、あくまでこれは練成会。日頃練習している技を試す場でもあります。ですから、勝った負けたなど二の次で、これらの経験で得た「課題」と「収穫」をすぐさま稽古場に持ち帰って検証してみることに大きな意味があります。特に「課題」については、自分にとってマイナス要素となる部分ですので、これを克服するということは、「不得意」を「得意」に変えることと同じであり、自分自身が上達して行く上でとても大きな意味を持つので、一人一人が今回の練成会で得た「課題」と「収穫」をしっかりと胸に受け止め、次回からの稽古に活かせて貰えれば幸いです。
最後に本練成会を主催して下さった菅原剣士会の渡部先生をはじめ、朝早くから会場準備や駐車場の整備をして下さった関係各位の皆様方、並びに各チームの指導員の先生方等、この様な練成会という場で当会の子供たちと竹刀を交えて頂き本当に有難うございました。この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
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なお、対戦結果につきましては、「団体戦:試合記録」に掲載しております。