日本の障害者はおよそ1000万人と言われています。
知的、精神、身体障害など、国民の8%が何らかの障害があるということになります。
各々に多種多様な人生の中に苦労、困難、そして快楽があります。
でも、それは障害があってもなくても同じこと。
人それぞれ「違い」があるからこそ、
それを知ろうと、それを知らせようとすることで強く温かい繋がりが生まれるんだと思います。
現在の混沌とした競争社会で勝ち残っていくには、障害の有無は関係ないですし、
障害を理由に「できない」って思われたくないです。
障害のせいで可能性が狭まるのではなくて、障害に甘えてしまうことで可能性が狭まるんだと思います。
周りと対等に戦う為に、何年かかってもいい…まず自分と向き合い、自分との闘いに勝つこと。
人は人。僕は僕。人の価値観なんてそれぞれで、正解なんてないはずです。
自分自身で感じて考えて切り拓いて創造したいんです。
例え、数ミリ程の一歩でも、その勇ましい意志を持った一歩が与える影響はとてつもなく大きくて、
多様な人材が活躍できる環境作りや、イノベーションや新しい価値観の創出と発想することで、
違った視点から僕たちの力が発揮できたり世の中に新しい考え方を吹き込んだりすることができるはずです。
僕たちが戦力として社会にアピールしていくには、
僕たちが『戦力』となることを自ら証明しないといけないと僕は思います。
様々な情報が受動的に伝わることを待つのではなく、
能動的に伝えるという意識が大切で、既に社会の様々な場面でも、社会的障壁により不便さや課題を感じ伝えていくことで、
潜在的なニーズの発見や、解決の糸口を伝えることができると思います。
既存の価値観や思い込みによってマジョリティが気づかない課題を持つ僕たち障害者が、
リードユーザーとして開発や改善のプロセスに加わることで、
多様な人々と一緒に既成概念を打ち破り、新たなインクルーシブデザインを創造していけるようなSDGsへの取り組みが、
今後の共生社会の持続的発展に繋がると感じています。
僕は、受傷後4年間に渡りバラエティ番組のMCをさせて頂きました。
2021年には東京パラリンピック開会式への出演や講演会、
そして、口にペンを咥えて描いた絵本も発売しました。
それは、手が使えなくなった僕にとって、伝える為の表現の一つとして“ただ口が使えたから“で、
もし口が使えなかったら鼻で描いてるだろうし、もし鼻が使えなかったら、顎で描いています。
顎が使えなかったら…またその時に考えます(笑)。
失ったものを嘆くより、残されたものを最大限に活かす可能性を信じて生きたいです。
人生は常にチャレンジしかありません。
まだまだ僕自身見たことのない景色を見ていくつもりです。
例え、今が辛く苦しい時だとしても、諦めなければ必ず笑える日が来ると信じています。
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