『滝川英治のスポーツダイアリー』をご覧頂き、有り難うございました!
今回は元バドミントン日本代表の潮田玲子さんにお越し頂きました。
スタジオが一気に華やかに明るい雰囲気になりましたね。
潮田さんは、小椋久美子さんとのダブルスペアの「オグシオ」でも一世風靡しましたが、
当時からバドミントンの練習だけでなく取材やメディア対応やらで、
今自分が何をしてるかわからなくなる程の多忙な生活だったそうで。
敵と己とマスコミとも闘っていた。
メダルを獲れなかったら悪者くらいの扱いを感じていた。
想像を絶する程の重圧を抱えながら、
自分の為というか人や国の為に、
日の丸を背負うということが、どれほどのものなんだろう。
いつしか大好きだったバドミントンが楽しさから苦しさへと変わっていったと。
そんなものを抱えながらオリンピックの試合で闘っていたなんて、本当に衝撃でした。
それでも重圧を跳ね除け闘い続けた、強靭な精神力の強さと、
その反面、少しだけ不器用な人間臭さと誠実さを持ち合わせた方だなと感じました。
「夢」
確かに、
結果的に夢を叶えられる人なんて極々ほんの一握りの人。
僕は子供の頃、何の夢も無く日常を生きてた。夢を抱く子供達が格好いいと思ってる。
夢を追うことで、例え叶わずとも果敢にチャレンジし、
その様々な功績や葛藤の中から必ず何かを学べるとも信じていますが…
彼女は少し違った。
「これからの夢はありますか?」と聞くと、
編集でカットされていたが、
「夢か〜…」中々、返答がなかった。
「あんまり考えられないんです。逆に夢…ありますか?」と振られた。
「昔は簡単に子供達に夢を持って頑張って!って言ってきたけど、でも簡単に言えなくなったんです」と。
意外な一言だった。
その後、語ってはくれたが、どうだったんだろう。
僕は彼女の言葉を収録が終えてから、凄く考えさせられた。
僕なんかの次元では想像もできないことをずっと味わってきた潮田さん。
大きな夢を追いかけることで味わってきた彼女にしかわかり得ない孤独な苦しみ。
高い目標を意識し過ぎることで、そんな重圧と過酷さを子供たちに味合わせたくない。
子供のうちはただ純粋に楽しく色んなことにチャレンジして自由に生きてほしいと、
プレッシャーのない環境下で、遠い先のことではなく、一日一日と今を大切にコツコツと積み重ねていくことで、
気づいた時に何かを成し遂げているんじゃないか。
そんな彼女の心の中が垣間見えました。
日本の代表として世界を見た潮田さんだからこその深くて優しい繊細なお話を伺えました。
これからの潮田さんの生き方が、自然と未来ある子供たちの希望になると確信しました。
僕も色々と考えさせられた収録でした。
改めて、魅力的な潮田さんとの出会いと素晴らしい番組に携わらせて頂いて、光栄です。
また今月もビッグなゲストをお招きしていますので是非ご覧ください。
お楽しみに!
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