僕が自転車事故に遭い

歩けなくなって

気づけば5年が経ちました。

もう5年なのか…

まだ5年なのか…

成長できたのか…

衰退したのか…

失ったもの得たものもある。

でも内容のある濃密な5年だったことには間違いない。

不幸な事故だったことには間違いないけど

今の自分が不幸だとは思ってない。


限りある時間と限りある体力の中でも、

無我夢中に走り抜けてきたこの5年間は、

自分のことを考えていくのだけで精一杯でした。


でも、この5年間、

さらにコロナで混沌とした制限のある3年間で

障害のこと、障害者のこと、障害福祉のこと、障害者雇用のこと…

世の中の社会問題について少しずつだけど勉強してきて、

自分が知り得なかったことを学んできました。

自分の身体が思うように動かせない。

やりたい時にやりたいことができない。

やりたいこともどうしてもできない。

そんな制限を課された身体だからこそ見えた景色がたくさんありました。


講演会を通して、

悩み苦しんでいる方の救いを求める生の声もお聞きしました。

心に突き刺さりました。

まだまだ僕の知らない世界があります。

まだまだ僕は視野が狭い。

だからこそもっともっと色んな世界を知るべきだと。

誰かの為に自分にしかできないことがある。

そんな使命感が少しずつですが込み上げてきているんです。

生きてきた5年間を無駄にはしたくないし、

これからの5年の生き方も自分の人生を左右させるものにしたいし、

誰かの心をくすぐる生き方や行動をしていかなければならない。


障害者に対しての差別や偏見という消極的な問題もまだまだあります。

国際社会共通の目標として、「誰一人取り残さない」という志の原則のもと、

そして僕たち障害者自身の「私たちは取り残されない」という強い志の前提のもと、

多様性と包摂性のある社会の実現を願っています。



僕は歩けない。


死にたいって苦しくなったり、

死ぬの怖くなったり、

死ぬのバカバカしくなったり、

生きてみようってなったり、

生きたいってなったり、

生きてるって楽しくなったり、

その繰り返しなんだよ



みんな一緒なんだよね



確かに何の為に生きてるのかなとか思うこともある。

何かの為に生きるって考えるのではなくて

生きてると自然と誰かの為になってたってくらいに

生きるってそんな楽な気持ちでいいんじゃないかな。





僕、、僕たちは障害者。

でもみんな一緒なんだよね。



これからも宜しく!



『感謝』





2022年9月15日


滝川英治




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