以前、入院中に声をかけてくれた人が僕に

「強いですね?」と

以前、ブログのコメントでTEAMの皆が僕に

「強いですね?」

「私なんて弱くてどうしたらそんなに強くなれますか?」と



うん。

ちょっと長くなるけれど、話そうかな


まず、

強く逞しくなれる方法があったら

僕にも教えてほしいです。

ただ、

何事も最後に決めるのは

自分のブレない意志だとは思ってます。

僕は、僕はね、、弱い。弱いですよ。

強いなんて思ったこと、

この40年間で一度もないです。

ただ、弱い自分は嫌い、大嫌いです。

弱いから、あとは強くなるしかないし、

強くなりたいといつも強く思ってる!

どうしたら強くなれるかなんてわからないし、

それは理屈じゃないんだろうな。

強い意志と覚悟があれば、

気づいた時には強く立ってるんじゃないかな。


僕は、2年前に絶望を味わいました。

一度は完全に生きることを諦めてしまいました。

光を失い火が消えたんだから、情けないし、

今思うと本当に格好悪かった。

その時から比べればたくさんの経験や出会いから、少しずつだけど強くなってる気はするんです。


この2年間何かある度に文字に起こしています。

“ネガテイブノート”として

僕の誰にも言えない情けないこととか

自虐的なこと、愚痴や弱音を吐いています。

後から読んだら笑ってしまうような…

これは10年後の自分へのメッセージとしています。

過去の自分や気持ちを忘れないことは大切なこと。


そして、もう一冊は、“ポジティブノート”。

俺はできるできるできる!絶対できる!と。


気づいてる方もいるかもしれないけれど、

僕はね、事故に遭ってから

色々なブログの記事を書いてきた中で、

チームの皆にも当てながら

自分自身にも言い聞かせてきたんです。

その証に一人称が《俺》になってたんです。

僕は普段、家族や友達には俺だけど、公場や目上の方に対しては僕。


役者って、お芝居中はもちろん、

どんな時ももう一人の自分が俯瞰で眺めてるんです。

僕はプライベートでも自分を客観的に見てしまう。

恋愛においても、家族と衝突しても、

どこか冷静に見てしまってる。

全くの一人の時を除いては。

職業病なのかな

以前、古舘アナウンサーが自分の死に際を実況したいとか言ってたけれど。

だから、事故に遭いこの二年間も、

逐一《僕と俺》の中で話合いが行われたんです。



だからね、僕自身も皆が知ってるだろう、

《もう一人の滝川英治》に助けられてるんです。

そして、読み返してもらうとわかると思いますが、いつの日かブログの記事は

俺から僕へと変わったんです。

自分でも無意識のうちに


何かが自分の中で大きく変わったんだろう。


本当に辛かった。苦しかった。

希望よりも公表できない絶望の方が多かったからね。

それでも、一度も死にたいなんて思ったことはないんです。


《命》ってさ

本当に儚いもので一瞬のことで失っちゃうんです。

昨日まで元気に笑ってた人、必死に今を生きてる人、これから先も生きたいと未来に夢を持ってる人たちが一瞬で無情にも失われてしまうんです。

そんな《命》を粗末にしちゃいけない。

自分一人ぼっちの命じゃない。

たくさんの命に勇気づけられてまた生命がある。

誰かの為の命でもあるはずです。


生きてる事って絶対意味がある。

その意味は簡単には見つからないだろう。

だって僕たちは試練を与えられてるんだから。


生きてるってどれほど素晴らしいことか。

生きていさえいればなんだってできる!


辛い苦しい時は周りを見渡してほしいです。

そして、ふとした時に

自分が記してきた言霊を読み返そう。

過去の自分に励まされるよ。

過去の自分が助けてくれるよ。

絶対一人じゃないからね!



昨年公開された

滝川英治ドキュメンタリー番組、

『それでも、前へ』

実は最初、タイトルは『前へ』でした。

僕が『それでも、前へ』にしてほしいと直談判しました。


人は皆、前へ向かって勇ましく進んでいます。

でも、もっと繊細に伝えるべきなのは

『〇〇、それでも、前へ』の

〇〇なんじゃないか。

栄光の裏に挫折や苦節あり。


『それでも』

何があっても何がなんでも。

その挫折や苦節や人への感謝、

栄光への軌跡が最も大切なんじゃないか。


だから、未来の自分が前へ進む為に

過去の自分の弱さや挫折や苦節は大切な宝物として保管しておいてほしいなと思う。

そして僕も、あの時の、今この瞬間の記憶、感情をしっかりと未来に残そうと思う。


そう僕に思わせてくれたのは

この2年間の全てのおかげです。



強さとは、自分で決めるものでもなく

人と比較されるものでもなく

自分自身の弱さを知り、受け止める覚悟、

その弱さを克服する勇気こそが

本質的な強さなんじゃないだろうか。





皆はどう考えますか?



今日も一日お疲れ様!

ありがとう!

また、明日!








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