父親が天国へ旅立ち

一年が経ちました

葬式にも出てあげられていない

お墓にも行ってあげられていない

手を合わすことすらもしてあげられていない

心の中で祈ることしかできません


いつも壁にぶつかった時

道に迷った時

父の道標はどこを指し示しているんだろうか

父親なら何て言うだろうか


でも、結局

いつも親父は、僕にこう言うんです

「お前は、自分の決めた道を行け。」


事故に遭った僕に、

「お前は自分のことだけ考えてたらいいんや」

口癖のように言ってくれました


その言葉で

肩の力が抜けるんです

背中を押してくれるんです

覚悟が決まるんです

一歩踏み込めるんです

父の大きさを感じました


ちょうど一年前

錯乱の中で

「親父を殺したのは、僕だ…」

自分を責めました


でもそれで、

僕が下を向いていても親父は浮かばれないし

何より「お前何やってんだバカやろう」って

親父にぶん殴られるだろうな


だから

誠心誠意

全てを振り切る意味でも

前を向いてきました


最低の大馬鹿息子を父はどう思っているのか

今でも、ふとそんなことを考えてしまいます


それでも、僕はこれからも

父の背中を追い求め

我が道を真っ直ぐに進もうと思います


空の上で微笑んでいる父を想い描いて…



父さん、いつもありがとう。