「アイドルの魅力ってなんだろう」、その答えはMONECCO5にあり! | 君が好き

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ほとばしるパッションで熱くなった身体に、降りしきる雨のクールダウンはちょうどよかったです。
昨日の天草でのMONECCO5のチャリティーライブ。
すでに完成の域に達している「なんてんまんてん」に胸の鼓動を高まらせた人たちは同じ気持ちを分かち合っていたと思います。
正統派アイドルらしいちゃんとしている姿勢、それぞれのメンバーが全力で挑むパフォーマンス、「アイドルの魅力ってなんだろう」という素朴な疑問に、明確に答えられるほどの正しいステージがそこにはありました。



たとえ話で恐縮ですが、松坂大輔がレッドソックスにいた頃、松坂投手の最大の魅力はという話で、プロ野球ファンの友人と語り合ったことがあります。その友人は「振りかぶるからいいのだ」と強く主張していました。
ラジオの野球中継のフレーズで思い浮かぶ「ピッチャー、振りかぶって第一球を投げました」というセリフがありますが、最近のプロ野球はランナーが塁にいなくても振りかぶらないノーワインドアップの投手が増えています。よくはわからないがそのほうが有利なのでしょうね(適当)。
そんな時代の中、オーソドックスに「振りかぶって第一球を投げる」から松坂投手は魅力的なのだとその友人は語っていました。
たとえ形が古くても、松坂投手の振りかぶって投げるように、正統派のやり方は人の心を魅了するものなのです。
アイドルにさまざまな形が生まれていますが、やはり正攻法で攻めているアイドルは気持ちがいいし、アイドル好きにはたまりません。
振りかぶって第一球を投げる全盛期の松坂投手のような気持ちよさを、MONECCO5はぼくに与えてくれました。



もっとも、パフォーマンスは正攻法ですが、そこは大人数型のアイドル。
大人数のアイドルの魅力は、そのメンバーひとり一人の個性という点もあると思います。
そしてやはり、MONECCO5はメンバーひとり一人もきらびやかな個性を持っています。
実際、昨日は多くのメンバーが、体育祭シーズンだったらしくまっ黒に日焼けしてました。
そういう意味では、ステージは正統派できっちりやるものの、それ以外の場面ではのびのびと個性を発揮させてくれる環境にあるみたいで、ぼくはそこにも好感を持っています。



昨日、お仕事の研修から戻られた岡崎伶奈さんは、もっともその、「のびのび感」と「ちゃんとするときはちゃんとする」というふたつのバランスをうまく感じさせてくれるリーダーです。
最年長リーダーということで、司会やMC、Aメロの歌いだしなどグループの印象を決定付ける重要な場面を任されていることが多いのですが、そこでの仕事振りは、「いまこの場面をうまくこなせる子はこの子しかいないだろうな」というほどの圧倒的な実力で完璧にこなされています。ちゃんとしているときは安心感と安定感があります。
それなのにキャラはどことなくラフな印象をかもしだし、また相好を崩すと一度に人懐こくなる笑顔をもたれています。
しっかりものの完璧リーダーなのに、笑顔を見せると急に距離が近くなり、前から知っている友人のような気がしてくる。
岡崎さんの笑顔の力はすごいです。その顔を見せてくれただけで、心が近くなって、ついついタメ口で話しかけたくなるほどです。
そして接触ではそれだけの距離の近さを感じさせるのに、ステージは完璧な仕事振りをこなすリーダー。本当に素晴らしいと思いますし、このバランス感覚の良さがMONECCO5の大きな特徴になっているのは、ひとえにリーダーの岡崎さんの力が大きいのではと思っています。



その岡崎さんを支える年長メンバーの中西里緒さんは、MONECCO5では唯一と言っていいクールビューティーな美しさをもたれてます。
16歳という年齢には見えない大人っぽさも魅力で、元気いっぱいの他のMONECCO5とは一線を画した不思議な魅力に包まれている方です。
でも他のメンバーのように表に感情は出さないけど、パフォーマンスをかっこよくこなす貴重なメンバーなので、歌のパートも結構多く、グループのいいスパイスのような存在になっています。
またそんな他のメンバーと違うキャラだからこそ、他のメンバーと一緒に踊る姿が、ツンデレのデレの部分のようなギャップを感じさせてくれるのも魅力です。
MONECCO5で唯一のクールビューティーな魅力溢れる彼女だからこそ、元気いっぱいの他のメンバーの中で彼女が踊ることで、他のメンバーには決して出せない奥の深さがMONECCO5に表れているんだとぼくは思ってます。


田中ちづるさんは中西さんとは逆で、いわゆる「元気いっぱい」というMONECCO5の躍動感を象徴するような子です。ショートカットで元気よく踊る姿が重要なアクセントであることは間違いなく、センター付近でよく踊っていて、視線に入ると見てるこっちも楽しくなってきます。唯一のボーイッシュな雰囲気も特徴的です。この子も中西さんと同じように、グループにいることでMONECCO5に奥の深さを出してくれている貴重なメンバーだと思います。



岡田七美さんは、昨日はショートパンツに生脚でしたが、すらりと長い脚が魅力的です。同じく腕も長く、ダイナミックなダンスを見せてくれます。
MONECCO5は、腕を伸ばして大きく動かしたり、細かいステップや膝の動きも激しいので、彼女の長い手足は本当に映えます。
比較的ダンスレベルの高いMONECCO5ですが、その中でも彼女のダンスは一際美しいです。



今福夏美さんは、「みんなに幸福を届けたい」というキャッチフレーズそのままに、アイドルはたくさんの人に笑顔を届けるということを具現化しています。疲れた人も傷ついた人も誰もを笑顔にさせるハッピースマイルを振りまいてくれます。MONECCO5の中で、典型的なもっとも「アイドルらしい魅力」を持っているのは彼女だと思います。
もちろん笑顔ばかりではなく、ヲタクをひきつけてオチサビを歌うときに見せるシリアスな表情も見事で、押し合いへし合いヲタクが最前に集まってケチャを送るとき、彼女は最大の輝きを見せます。「なんてんまんてん」の江上さんとのオチサビは、MONECCO5の見せ場の重要な一場面と思うのですが、その一場面を江上さんと一緒に作り上げています。



江上真帆さんは、12歳という年齢とは思えないほどの強いカリスマ性を持っています。キリッと引き締まった表情から感じられるオーラは群を抜いていて、初見の人の目をいちばん最初にひきつけるMONECCO5の入口の役目も担われてるんじゃないかとぼくは思ってます。
それだけのものを抱えながらも、無邪気に見せる笑顔は12歳そのままで、左利きの手でヲタクにサインするときの顔は優しさにあふれてます。



赤城雅さんは若い女の子の無邪気さを全力で表現してくれる女の子。元気いっぱいのMONECCO5のメンバーの中でもひときわ元気で、ステージでもその元気さを爆発させますが、それでは収まらず、交流会でもヲタクたちから「うるさい」と茶々を入れられるほどしゃべり倒します。人を楽しませることの貪欲さは随一で、この元気さがあれば何かあっても救われた気持ちになります。ただし、他のメンバーからの当たりは冷たく、そこもおもしろいです。



長野小乃果さんは、ずばり遅れてきたエース。正規生になってまだ三か月と日が浅く、ポジション的にも後列におかれていることが多いですが、アイドルヲタクをひきつけるポテンシャルは極めて高いです。後列でもはじっこでもまったく手を抜かず一生懸命に踊っている姿は心を打ちます。そして自己紹介やMCでマイクを向けられたとき発揮する光は、年長ということもあるのでしょうが、センターポジにいるかのような落ち着きと輝きを感じさせてくれます。



今福千賀子さんも元気いっぱいのMONECCO5の中で落ち着いた表情を見せてくれる貴重な一人です。
その存在感は、まさに癒し系。
黒髪のストレートを振り乱しながらのダンスには、不思議と品があり、そのくせ笑顔を絶やしません。癒されます。
包容感のある優しさの空気に包まれてて、目が合うと何かほっとする、そんな魅力が感じられます。



このようにさまざまな個性を持った9人のメンバーがひとつになって、踊る姿。
MONECCO5の振りは腕を大きく伸ばすことが多いのですが、それが9人きれいにシンクロしてて、大人数アイドルでしか感じられない美しささえ見せてくれました。脚の動きもそれぞれが華麗なステップでシンクロさせてて、すごいの一言です。
個性はばらばらだけど、ステージは正統派アイドル。
ダンススキルも高く、パフォーマンスで魅了する。
でも接触は会いにいけるアイドルそのものの近さがあって、メンバーさんも自由にのびのび楽しませてくれる。
そんな大人数アイドルの持つ本来の楽しさをいまもっとも伝えてくれる。
それがMONECCO5じゃなかろうかと、ぼくは感じています。