昨日はくまCanの橋本和佳奈さんの卒業公演、「わかちこライダー最終章 ~ひまわりは枯れない~」に行ってきました。
Tick☆tik、monecco5、ピンキースカイと出演するアイドルと、この日で見納めの橋本さんと大木さんの大橋コンビが進行していく、くまCanらしい楽しい主催ライブでした。
ピンキースカイが大橋コンビを呼んでのコラボ「金曜日のおはよう」でフロアを暖めてから、「Be My Baby」のovertureでくまCanがステージに登場。
受験勉強で活動休止中の稲田さんもこの日ばかりはと復帰をし、扁桃腺手術で療養中の城星多さんは編み物で参加と、久しぶりのフルメンバー。
そして今日で最後のフルメンバー。
他のアイドルを呼んでの対バンイベントの主催が4か月ぶりとあって、一曲目の「いかなくちゃ」から気持ちの光るパワフルなステージでした。二曲目の「ススメ→トゥモロウ」で、これぞくまCanの醍醐味というたまらない盛り上がりを見せて本編終了。
そこで、「以上くまCanでした」と言った後のハケの挨拶があまりにも懐かしすぎて、おっ! と思いました。
くまCanというグループは自由闊達なところがあるのでどこまで意識的に固定しているかわからないのですが、ぼくの記憶では、初期の第一期くまCanはハケるときは「解散、ヤーーーッ」と言ってました。
これが去年の第二期では「それではみなさん、ごきげよう、さようなら」というものに代わり、今年の五月からの第三期のくまCanは「解散、おつかれさまでした」に固定されているように感じていました。
それがこの日は第一期の時の決め台詞だった「解散、ヤーーーッ」という挨拶だったのです。
この挨拶にどういう意図があったのかメンバーか運営に物販のときに聞こうと思っていたのですが、その後複雑な感情がいろいろあって聞くことができなかったので、あくまで推測ですが、大木さんや橋本さんの第一期のメンバーにとっては、特に橋本さんが最後だからこその原点復帰という強い意思があったのではないかなと勝手に思っています。
「わかな!」「わかな!」のアンコールから、橋本さんだけがまずはステージに登場。
実行委員、共演アイドルさんからのプレゼントがあってからの橋本さんがご両親にむけてのメッセージ。
荒尾から熊本市内まで電車に通わせてくれたりご両親にむけての感謝の言葉を述べられ、ぼくみたいなヲタクも、そのご両親のおかげでくまCanのわかちこに会えたわけですから、ぼくも強くご両親に対してお礼を言いたいような気分になってました。
それからソロ曲を歌って、メンバーの登場。
メンバーを代表して大木さんが、愛情のたっぷりこもったお手紙を朗読されました。
すみません。
不肖たきび、ここでそれまでこみあげてたものをこらえきれませんでした。
大木さんの力強い朗読が耳に入ってきて、涙をこらえてるステージのメンバーさんを見て、こらえてるつもりだったのですが、堰を切ったように涙が溢れてきました。
ぼくとしては声を抑えて必死にこらえていたつもりだんですが、ライブのあと、他のヲタクさんに「泣きそうになったけど、たきびさんのひどい有様を見たら冷静になれた」とか「不気味な声が聞こえてた」とか「ネタかと思った」と散々な言われようでしたので、ひどく見苦しかったと思います。
本当に反省しています。
でも、このステージが終われば、二度とくまCanのわかちこが見られないという現実に耐えれませんでした。
「わかちこライダー最終章 ~ひまわりは枯れない~」アンコール最後の曲は、枯れないひまわりを持ったオーディエンスに囲まれての「空に投げKISS」。
デビュー当時からくまCanが大事に歌い続けた名刺代わりのオリジナル曲。
ぼくはひたすらに泣いてました。
ステージを見て涙を浮かべてる橋本さん、そして大木さんの顔を見るだけで過呼吸になるかと思うほど息が苦しく、しゃがんでしまうほどでした。
もちろん、橋本さんにもくまCanにも明日はやってきます。
輝く未来が待っているかもしれません。
その可能性を否定するつもりはまったくありません。
だけどぼくは、橋本和佳奈というタレントがくまCanから失われることがつらくてしようがありませんでした。
もっと笑顔で、楽しく送り出したかったのに、そうなれなかったぼくは不徳のいたすところかもしれませんが、耐えれませんでした。
7月末のくまCanツイキャスでの重大発表。
ぼくは実は「解散」ということまで予測してました。
だからそれに比べるとダメージは少なかったですが、それでも橋本和佳奈さんが卒業するという発表は、重すぎて悲しむべき出来事でした。
この曲が終わってしまえば、わかちこのいるくまCanは遠い過去の夢になってしまう。
ライブアイドルを見ていれば、そんなことはありふれた日常かもしれません。その覚悟もできずに、ヲタクをやるんじゃないと怒られてもしかたがないと思います。
でも、明日がどんなに輝いていようとも、ぼくはこの日、くまCanのわかちこがいなくなった痛みのほうが強く重かったです。