去年の7月のあるメンバーの卒業公演だった。
太鼓の音で登場したHR社長の口から発表されたサプライズ。
派生ユニットの結成。
ユニット名は「すぷらっしゅレボリューション」。
そのとき、ぼくは直感的にそのネーミングを「うわっ、ださ」と感じた。
「レボリューション」がいわゆる革命という意味ではなく、回転という意味だというのもわかりづらいなと思った。
もっとも、オシャレというのと対極にあるアイドルヲタクの感性などあてにならないものだ。
メンバーは、いわゆるHR四天王からキャプテンをのぞいた、小林まゆ・國本満里菜・安田玲の三人。最強の三人ではある。
社長はこのユニットの活動内容を、関東などでHRをPRするために活動すると説明していたと記憶している。
単なる派生ユニットではなく、いわばHRの看板を背負うフラッグシップユニットの位置付けだ。
ただ、ぼくはそこまで聞いても、一年もしたらこのユニットの存在自体、みんな忘れてるんだろうなと思った。
ニューシングルに、このすぷレボの曲が収録されているCDがついているだけで特典盤の種類が増えたり、キャナルでのお披露目、それから日直イベントでのすぷレボのチェキ会など、関東での活動などどこへやら、9月に発売されるニューシングルの販促のために結成されたような印象を受けていたからだ。
実際、箱崎の劇場では3周年公演など節目のときにはすぷレボは登場したが、通常公演ではメンバー三人が揃っていても、すぷレボの曲が歌われることがなかった。
LinQがSRAMというユニットを作ってPVまで製作しているのに比べると、あくまで話題づくりのためのユニットにしか見えなかった。
それから約一年である。
先週の水曜日にすぷらっしゅレボリューションはユニット単独でCDデビューを果たし、HR総動員でのリリイベ効果もあってそのデビュー曲「めいっぱいはしゃいじゃYeah!!」はフラゲ日にオリコンデイリー6位を記録した。
HRの新公演「箱崎MAX」にはすぷレボの曲が組み込まれ、久米知里さんのソロ曲とともに公演の見せ場のひとつになっている。
まあ、基本的にぼくの目論見は外れるものですが、しかし一年後にこんなことになってしまったとは、いま振り返って、すごい、としか言いようがない。
これは成功と言っていいだろう。
ぼくが個人的に思うすぷレボが失敗しなかった理由は、以下の2点である。
1.一度聞いたら忘れられないネーミング
2.明確なコンセプト
まず、「すぷらっしゅレボリューション」という名前。
一年前にセンスのないぼくが「ださっ」と思ったこの名前だが、よく考えるとアイドルの派生ユニットのパイオニア「うしろゆびさされ組」だって、まともな名前ではない。
一年前にセンスのないぼくが「ださっ」と思ったこの名前だが、よく考えるとアイドルの派生ユニットのパイオニア「うしろゆびさされ組」だって、まともな名前ではない。
一度聞いたら、がっつり海馬に残る名前である。
たくさんのローカルアイドルの横文字の名前が並ぶ中で平仮名とカタカナを組み合わせたこの名前は目立つ。
このインパクトは強い。覚えてしまう。
そしてそのインパクトに加えて、「汗を回転させる」、最前のお客さんには汗をすぷらっしゅさせるという明確なコンセプト。
ユニットとしてなにをやるか、そしてそれが本体のHRとは何が違うのか、ここをはっきりさせているのがやはりすごい。
HRの劇場は、劇場という名前ということもあり、椅子席が大半を占めている。
もちろん騒ぎたい人は立ち見エリアで騒いでいるけど、じっくりとステージを堪能することもできる、それぞれのファンの人が好きな楽しみかたをできる空間である。
もちろん騒ぎたい人は立ち見エリアで騒いでいるけど、じっくりとステージを堪能することもできる、それぞれのファンの人が好きな楽しみかたをできる空間である。
それがすぷらっしゅレボリューションのイベントになると、メンバーの「回って」の掛け声にのせられて、サークルピットが起こることもある。
ファンの主体は当然HRのファンなのだろうが、HRとは一味違う楽しみかたをさせてくれるのも、このユニットの魅力であり、だからこそ存在価値もあるのだと思う。
明日にはオリコンのウィークリーの順位も発表される。
HRのフラッグシップユニットでありながらも、HRとは一味違うコンセプトを持ったすぷらっしゅレボリューションは、今後も活動の場を広げ、当初のもくろみ通りHRのファンを増やすことにも成功し、そしてすぷレボだけのファンという人たちも出てくるのだろうなとぼくは思っている。
そんなことを考えながら、昨日は満員のベストホールに行ってきました。
お目当ては、LinQの新ユニット「interim」のお披露目でした。
一部に行ってきましたが、すでにオフィシャルブログで当日券の発売はないとアナウンスされ、しかもぼくの持ってたチケットは準優勝。安定の後方立ち見でした。
公演の中盤でいよいよ「interim」の登場。
直前のMCでユニット話をしてたこともあり、高まる期待でお披露目の新曲を聞きましたが……。
メンバーは豪華でした。
ただ、普段でも曲を歌うことも多いセンターとリーダーが前面に出て歌っているのを見れば、正直「これ、LinQじゃん」としかぼくには思えませんでした。
もっともLinQの楽曲はバラエティに富んでいるからちょっとやそっと違う形の曲をやってもLinQっぽく聞こえてしまうのもあるのでしょうが、すぷレボの実質的なデビュー曲「恋せよ乙女~発汗系~」みたいなインパクトはまったくありませんでした。
昨日見ただけですが、感想としては「LinQとどう違うの?」としか思えませんでした。
もっともはじめてすぷレボを見たときに、一年後にはみんな忘れてるだろうと直感したぐらいセンスのないぼくの感想です。
ただ、「HRとすぷらっしゅレボリューション」という成功モデルと、「LinQとinterim」はアプローチがまったく違うのはたしかみたいです。
ただ、「HRとすぷらっしゅレボリューション」という成功モデルと、「LinQとinterim」はアプローチがまったく違うのはたしかみたいです。
来年の今頃、interimはまだ活動をしているのか。
楽しみではあります