日曜日は、久しぶりにLinQ一部 → HR二部という王道コースを回ってみました。
率直に感想を言うと、両方ともお客さんが少なかった。
LinQは80人ぐらい、HRは40人ぐらい。
ともに全盛期の1/3ほどでしょうか。
今年に入って、AKB48の全国握手券付のCDが予約しないで買えるようになりました。
なんとなく、グループ単位ではなくアイドルが全体的にブームが傾いて来ているんでしょうね。
ま、儲け話が人が知ってから始めるのは遅いのと同じように、NHKが真正面から取り上げるようになるとそのブームは終わったも同然なのでしょうな。
そんなご時勢で苦心しているからでしょう。
LinQの公演は、やってる曲はそんなに変らないのですが、曲の順番を大幅に変えてきました。
全体曲2曲 → 自己紹介
というオープニングからの流れが、いきなりノンストップで4曲。
LinQといえば、コスプレ公演とか私服とか、Lady Qty入れ替えとか、いろいろと変わったことをたまにはやるという印象はありましたが、この「全体曲2曲 → 自己紹介」の流れは、固定されていたと思います(全部の公演を見てるわけではないんで違ってたらごめんなさい)。
それが流れを大幅に変えてきただけで、なんとなく会場全体が騒然とした空気になりました。
まだ曲やるの? みたいな、え、これLinQだよね、みたいな戸惑いの空気が。
そしてその空気が新鮮で、いつもの衣装のいつものLinQが、まったく新しく見えました。
そのあとも自己紹介をした後は、MCを挟まず、すぐにLady曲へ。
ただ、曲の順番を入れ替えただけなのに、すごく新しく感じました。
見せ方を変えただけで印象ががらりと変る。
まだまだ、LinQは底が深いと思いました。
ファンが飽きないように、かといっていままでの支持された形を崩さないように、ちょっとだけ変化を与える。
それがLinQの今後の鍵になると思います。
HRは研究生公演でした。
先週の三連休に主力組が関西遠征していたので、三連休もずっとやってた研究生。
先月のリリイベも主力が東京遠征してたので、福岡を守ることが多く、そこで独特のまとまりが生まれています。
LinQとHRの大きな違い。
それは完成と未完成だと思います。
後発でノウハウもあったため、LinQはたしかに小さいところではいろいろあったでしょうが、順調にはじめのプラン通り階段を上り、それこそZEPPの一周年、今年のメジャーデビューでそのプランを達成し、形としては完成していたと思います。
個人的にはZEPPで完成し、それ以降は完成したものを多くの人に知ってもらう活動に移行したと感じています。
それに対し、HRは紆余曲折しすぎです。
いろいろいろいろ、もうそれだけで焼酎のボトルがなくなるほどいろいろありましたが、一言で言えば思ったように成長してくれなかったというところがあると思います。
そんな中、どうにかしてもっと成長しようと、もっと変ろうとしている。
制服を一新し、チームも廃止し、オリジナル公演に移行したHRは、いまその変ろうとしていることが目の当たりにできます。
HRのメンバーさんは、常に「いまよりもいい公演ができるはず」と考えながらステージに立っているように見えるのです。
小さな変化かもしれません。
大きな変化のときもあります。
2月に一度曲順が変りましたが、それから先は省略することはあっても、アンコールまで固定化されているセットリスト。
そのなかで、常にもっともっといい公演をしようとひたむきになっているのがHRのステージから伝わるのです。
そして、そのもっと変りたい、というのが昨日のステージはよく伝わりました。
完成しているからこそマンネリにならないように変わったことをわざとやるLinQ
未完成だからこそ、貪欲に変り続けようとするHR
アイドルブームにかげりが見えているからこそ、それぞれのグループに変化が必要なのはたしかです。
そして、福岡の老舗はきちんとそれには気づいているのだなと思いました。