建設業計理士1級(原価計算)を第1回から第33回まで解き直してみて、どの分野からの出題が多いか集計しました。
直前の追い込み時期に力を入れるべき分野が見えてきますので参考にしてください。
機械設備の損料計算(16回:第1回-第3問、以下同様に2-3、3-3、4-3、6-3、8-3、10-3、14-3、19-3、20-4、21-3、22-3、23-3、24-3、27-3、32-3)
※建設業計理士試験の定番問題で一番点数を稼ぎやすいすが、ここ最近は出題が減っています。
業務的意思決定(11回:11-3、15-3、16-4、17-3、18-4、21-4、22-4、23-4、25-4、30-4、33-4)
※最近の最頻出分野です。業務的意思決定が出題されなかった回は、設備投資の意志決定が出題されています。(第16回のように、稀に両方出題される年もあります。)
設備投資意志決定(8回:13-3、16-3、19-4、24-4、26-4、28-4、31-4,32-4)
※意志決定問題は、いくらでも条件を複雑にできるので、色々なパターンに慣れておくことが重要だと思いました。
直接費の原価算入、差異の把握(8回:1-4、2-4、5-4、6-4、11-4、12-3、18-3、31-3)
※8回の内訳は、材料費が5回、労務費が3回でした。個人的には、第11回の第4問や第18回の第3問のように、労務費の原価算入、賃率差異の処理の仕訳問題がそろそろ出るのではと考えています。
製造間接費の配賦(9回:3-4、5-3、8-4、9-3、17-4、28-3、29-3、30-3、33-3)
※9回の内訳は、補助部門から製造部門への配賦(相互配賦や階段式配賦)が5回、適切な配賦基準に従って補助部門ごとの金額を求めさせる問題が4回でした。
総合原価計算(9回:4-4、7-4、9-4、10-4、12-4、13-4、14-4、15-4、27-4)
※毎年のように出題されていた時期もありますが、最近は出題が少ないです。しかし、慣れていないと解答に時間がかかったり、ミスして頭が真っ白になってしまうので扱いに困る問題です。(私は第27回の問題で時間が足りなくなりました。)
標準原価計算(2回:7-3、29-4)
※日商簿記1級や全経上級では最頻出の標準原価計算は、建設業計理士1級での出題はほとんどありません。第7回のように能率差異を求める程度であればいいのですが、第29回のように全面的に出題されると問題の意図を読み取るのに時間がかかります。
その他(3回:20-3、25-3、26-4)
※3回の内訳は、工事進行基準に基づく各年度末の工事原価の見積額算出が2回、基準操業度を変化させたときの予算差異・操業度差異の算出が1回です。