過去問集の解説を読み、記載されている数式を見て、確かにこの金
なるけれど、「なぜ、この数字を使うのか。」「なぜ、この計算式
等が、腑に落ちない方、もやもやしている方向けに、これ以上詳し
説を書いてみます。
問3
名古屋建設工業は、建設機械や資材等の運搬コストについて、保有
Zをコスト茜センター化し、走行距離1km当たり車両費率(円/
し、これを用いて各現場に予定配賦している。
次の<資料>によって、当月の各現場(No.403~No.40
定しなさい。なお、走行距離1km当たり車両費率の算定に際して
を四捨五入し、当月の各現場への車両費配賦額の算定に際しては円
入すること。
・・・・走行距離1km当たり車両費率(円/km)を算出した後
現場別車両使用実績」のデータをかけるだけ。注目すべきは、「1
km 当たり車両費率を算定するための資料 (1) 車両関係予算額」により与えら
れている金額は、年間の予算額であり、それを配賦するためのデー
距離1km 当たり車両費率を算定するための資料 (2) 個別費の車両別内訳 (3)
共通費の配賦基準と基準数値」も年間の数値であるということ。(
Xの減価償却費は1,025,000円、年間走行距離は8,50
個別費については、車両ごとに算出済であるため、各共通費を適切
より車両ごとに配分(按分)する。
油脂代
車両X:285,600×8,500 km÷(8,500 km +8,700 km+ 8,300 km)=95,200
車両Y:285,600×8,700 km÷(8,500 km +8,700 km+ 8,300 km)=97,440
車両Z:285,600×8,300 km÷(8,500 km +8,700 km+ 8,300 km)=92,960
消耗品費
車両X:348,390×15t÷(15t+ 5t+ 10t)=174,195
車両Y:348,390×5t÷(15t+ 5t+ 10t)=58,065
車両Z:348,390×10t÷(15t+ 5t+ 10t)=116,130
福利厚生費
車両X:226,250×11人÷(11人+5人+9人)=99
車両Y:226,250×5人÷(11人+5人+9人)=45,
車両Z:226,250×9人÷(11人+5人+9人)=81,
雑費
車両X:101,700×1,025,000÷(減価償却費1,
車両Y:101,700×410,000÷(減価償却費1,02
車両Z:101,700×615,000÷(減価償却費1,02
各車両の年間予算額
車両X
減価償却費1,025,000+ 修繕費165,400 +燃料費489,400 +税金116,000 +保険料
164,250 +油脂代95,200+消耗品費174,195+福利厚生費99
845
車両Y
減価償却費410,000 +修繕費66,700 +燃料費366,700 +税金79,000 +保険料73,000
+油脂代97,440+消耗品費58,065+福利厚生費45,
車両Z
減価償却費615,000+修繕費101,400+燃料費366
油脂代92,960+消耗品費116,130+福利厚生費81,
走行距離1km 当たり車両費率
車両X:2,379,845÷8,500=279.98(小数点
車両Y:1,216,495÷8,700=139.83(小数点
車両Z:1,626,700÷8,300=195.99(小数点
各現場に配賦される車両費配賦額
No.403 現場:279.98×126 +139.83×135 +195.99×265=35,277+18,877+51,9
106,091
No.404現場:279.98×220 +139.83×190=61,596+26,568=88,1
No.405現場:279.98×63 +195.99×195=17,639+38,218=55,8
No.406 現場:279.98×315 +139.83×385 +195.99×305=88,194+53,835+59,7
201,806