簿記の検定には、計算の正確性やスピードなどが必要です。

問題が複雑になればなるほど、そのスキルは高いものが要求されることになります。

(特に工業簿記・原価計算は、計算量も多いし、最初の計算ミスが後々までひびきます。)

実務ではそこまで電卓のみに頼って計算しているわけではないのに、電卓スキルが検定合格の壁になっている。

ここに何かしっくりこないものを感じてしまうのです。

同じようなモヤモヤは、以前受験した土地家屋調査士の試験でも感じました。

実務では製図ソフトを使って作図し、電子申請で法務局に送るのですが、試験では三角定規を使った作図スキルが求められます。

実態とのズレを埋めるため、検定制度や資格試験は、時代と共に柔軟に変化していってほしいです。

例えば、簿記検定に使用できる電卓の制限を撤廃したらどうなるか。

おそらく関数電卓を使う人が増えるでしょう。(機種によっては10個以上メモリが使えます。)

工業簿記の問題を解くたび、もっと効率の良い解き方があるだろうにとモヤモヤしてしまいます。