前回葉山にて、竹竿の試し釣りをしてみたが


まともな魚は釣れず、今一つ竹竿の感触を確かめる事は出来なかった


正面


しかし、ビシ竿、浮き竿、タイラバ竿と一通り使ってみて


なんとなく、欠点も見え、又、使用するには問題もなく、一安心といった処でした


この3本の中で、やはり使い勝手が良くなかったのは

タイラバに使用した竿、

2,4mと長めで渓流竿をちょっと太くしたような竿、竿掛けに掛けている竿


グリップの部分の竹がちょっと細く、大物が掛かった時

片手で持つには頼りなく、滑って、よけいな力が入ってしまう


太からず、細からずといった、竹に変えれば、・・・良くなるだろうと想う


竹竿の利点は、軽さ


いつもグラスの穂先を使っていたせいか、重い竿に慣れてしまった事で

竹竿の軽さが特に際立ち、当りは、竹の穂先は硬めなので、直に手元に伝わり

手釣りの感触にも似ている


しかし、まともな魚は釣れず、


まぁーそんな事で


捌く魚も無く、気になった竿の改造を始めた


第二期、竹竿の製作


一期では竹の素材を活かす事で、只単に良い竿を作るだけだったが

二期では魚、釣り方に合わせた竿を作る事にした


手持ちの竹はやはり布袋竹だが


布袋竹

問題は竹の溝の深さ、芽溝という縦の溝が深く繫ぎの部分をドリルなどで削ると

割れてしまうので


補強


添竹を接着し補強してからドリルで穴を広げる


ガイドは


針金


ステンレスの針金を曲げて作る


ガイド


慣れてきたせいか、1本の竿のガイドなど、1時間もあれば作れます


5本竿

上段3本は前回葉山で使用した竿



下の2本が、今回作った竿


一つ目は大津、黒鯛釣りの竿


黒鯛


もう一つは観音崎・・・・・メバル竿????かなー


メバル


竿の長さは2本共、1,6mと短めで大津の竿は錘負荷40号

観音崎は60~80号と硬めの竿にした

今回、特に拘ったのは竹の軽さを活かし、1,6mと短い竿にしてみたこと


長い竿も面白いが、竹の硬さは太さに関係なく???曲りもマチマチで

作ってから錘をぶら下げると、不自然な曲線となるケースが多い


そこで、一本の竹から作れば良さそうだが、2m前後の長さになると

竿というより、竹そのものとなってしまう


ボート釣り竿では

手元は布袋竹、胴は篠竹、穂先は真竹や淡竹などと、種類の違う竹を組み合わせる事が多いので

竹そのものの素材で良し悪しは決まってしまう




竹竿を作り始めて気づいた事は


日当たりの良い場所で育った、真直ぐな竹は弱く、面白みも無い(すべてがそうとも言えないが)

反対に鬱蒼と茂った人を寄せ付けない、

環境の悪い竹林の中で生き抜いてきた無骨な曲がりくねった竹は

強くもあり、粘りもある


曲がった竹


生育の悪い場所で育った竹は節間も短く、風雨に立ち向かい続けた事で

曲がりくねり、生きぬく事で細くとも強くなる

そんなひねくれた竹を矯正し、竿を作るのが面白い


人も芸術もも、なにか共通する処もあり


自分を見ているような気がする



そんな処が、竿作りに嵌っている原因のようです






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