地方の私大は機能しているか | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

地方の私大は機能しているか

地方の私大への、現場を知らない、ざっくりした批判が目立つ。
普通科の高校生をそのまま社会に出したら、なんの付加価値もない仕事で一生酷使される可能性が高い。それを、相応に高い自己負担もいただきながら、学問だけでなく、社会の基本的なスキルを教える場として機能しているのが地方の私大。
初年次教育で学び方から教え、ゼミではちゃんと学問的な内容もやる。講義も出て聞かないと単位は昔ほどは簡単には取れない。
そうすると特に地方はマネジメント人材が全然いないから、かなりの割合でちゃんとしたところに収まる。パソコンが使えて、ロジックのロぐらいはわかっている。
むしろこのプロセスあるからこそ、地方の役所も、地元企業も採用にためらいがない。
何より、地方では国公立を落ちた、地元進学しか選択肢のない学生が来るから、いわゆる無名大でも、昔から優秀な学生はいるし、じゃあ地元国立とか有名大に届かなかった学生が推薦組とか、総合型組より優秀かというと、必ずしもそうではない。
大切なのは指導の内容と、学生の頑張り。もちろん差はつく。ただ、多くの学生は高卒で世に出すのとは全然違った人生になるのである。
まあ、大学にもよる、というのは事実だけど。
問題は大量に外国人留学生を受け入れる大学で、外国人留学生の頭数分の補助は本来、下げるべきだろう。そして、その分は学費を上げればいいのではないか。

 

タイトルの答えは、「機能している事例が多くある」である。