やっぱり三島の源兵衛川のまちづくりは凄い | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

やっぱり三島の源兵衛川のまちづくりは凄い

日曜日のお昼は日本ヒューマンリレーション研究学会の昼休みで、三島の中心街を流れる農業用水路である源兵衛川を散策しました。
(以下、現地の説明看板等をもとに記述)
源兵衛川は、かつて、川沿いの多くの家家が生活用水にも使用する三島市民のなくてはならない存在でした。また多くの家々がいわゆる川端と言われる洗い場を川沿いに備え、そこが市民の社交場にもなっていたといいます。
季節の行事で使用され、夏には子供たちが泳いだり魚取りをするなど三島市民の心の拠り所でした。
ところが昭和の高度経済成長期に上流域で産業活動が活性化すると地下水が組み上げられ、さらには雑排水の流入やゴミの投棄などもあり川は汚染され、昭和58年頃には暗渠にしてしまおうという計画すら浮上しました。
ここで立ち上がったのが三島市民です。1992年にグラウンドワーク三島という組織が立ち上がり、市民、NPO、行政、企業の地域協働が始まりました。
資金的には、農水省の補助金(農業水利施設高度利用事業)なども巧みに活用しながら、川づくりという意味では多様な生き物が生息できるように設計された現在の源兵衛川を作り上げたそうです(越戸川も頑張っていますね)。
現在では、絶滅危惧種のホトケドジョウやミシマバイカモが生息し、夏にはゲンジボタルも見られます。
この源兵衛川は、清流まちづくりの有名事例として私が議員になった頃には既に大変有名でした。会派を組んでいた須貝郁子前市議はこの事例が大好きで、その凄さをいつも力説しておられ、私も当時、見学に来て素晴らしさにたまげたものです。
2016年には世界灌漑施設遺産にも登録され、現在では三島市民にとってなくてはならない憩いの場となっています。
実はこの昼休みの散策の前に、土曜日の夜にもこの川沿いを散策しましたが、とにかく市民が夜遅くまで散策し、お年寄りはウォーキング、少し陰になったところでカップルが愛を語り合うなど、老いも若きもこの清流を大変愛し、楽しんでいることがよくわかりました。
越戸川はまだまだこれからの展開がありそうですし、和光市のまちづくりにも参考になる点が多々あると思います。