稲盛和夫さんは名経営者。でも、一緒に働くのはしんどいぞ
世間的には、超大物かつ超有能な伝説的な経営者という評価の稲盛さん。著書は非常におもしろい本ばかりだし、何よりその実績にはぐうの音も出ない、そんな方ではあります。
しかし、京セラを途中で辞めた元社員、つまり京セラがきつかったとか、京セラの水に合わなかったと言う方々の話を聞くと、部下として仕えるのは個人的にはかなりしんどい、できれば避けたい、そんな経営者かなと私は捉えています。
アメーバ経営は隣組、と捉えると、社内の空気が解ろうかと思います。
稲盛さんの著書は、これからも多くのビジネスパーソンの指針であり続けるであろうし、稲盛さんは名経営者としてビジネス史に名を残すに違いないわけですが、そんな評価があり、割とその筋ではメジャーな話であることも、一方的な稲盛さん上げが世間で行き渡っている今、メモしておきたいなあ、と思います。
【追記】
ちなみに、ある会計士さんとやりとりして思い出しました。稲盛さん、たしかに無報酬でJALの再建をやってのけたのですが、京セラとしては第三者割当増資を引き受け、再建後に売却しています。もちろん、失敗すれば紙屑になるのが未公開株ですが、そこは日航ですよ。リスクは知れています。
そして、日航の再上場時には京セラが多額の利益を得ました。
いずれにせよ、リスクを取り、結果的に成功報酬を得た、ということかと思います。
ご冥福をお祈り申し上げます。